※画像引用元:House & Garden様より
【歴史解説】:クラシックインテリアってどんな部屋?
今っぽくて
\ 『モダン』なおうち /
インテリアのスタイルは!!
大きく分けると『2種類』しかありません!!
……そう、
《モダン》と《クラシック》の2種類ですね。
でもって、
現代は『モダンの時代』だから、
『ホテルライク』とか、
『海外インテリア』とか、
『韓国インテリア』とか、
モダンベースのスタイルを一気に学んできたわけですね。
ですが!!
『モダンな』
▼ホテルライクインテリア▼
『モダンな』
▼海外風インテリア▼
『モダンな』
▼韓国インテリア▼
ですが産業革命やモダニズムは、
『ここ数百年』で始まったばかりの新しい価値観です!!
それ以前、
人類史のほとんど全部は『クラシックの時代』なわけですよ!!
クラシック、めっちゃ大事じゃん。
ここまでの記事では、
『モダンのついで』みたいに話題にしてきましたが!!
いまいちど、
『クラシック』についての理解を深めておきましょう。
『クラシック』の世界へ
▼ようこそ!▼
自宅を『正調クラシックスタイル』にしたい人って、
そんなに居ないとは思うんだけど!!
知識として超重要なのでね。
これが分からないと『できない話』もあるのでね。
それぜったい後で必要になるやつ!!
【クラシックって何のこと?】=昔のインテリア全部です。
これが
\ クラシックインテリア /
さっそく参りましょう!!
インテリアの世界で《クラシック》とは、
一体何のことを指しているのでしょうか?
『なんとなく』のイメージはあるけどね。
中世ヨーロッパのお城みたいなやつでしょ?
それも『一つの正解』です!!
一つの正解ではあるのですが!!
こういうのも
▼『クラシック』ですが▼
クラシックって、
産業革命以前・モダニズム以前の時代『ぜんぶ』のことですので、
クラシックの中にも、
『時代』や『地域性』によって色〜んなスタイルがあるんです。
ああ、『特定の一つ』のスタイルを指す言葉じゃないのね。
モダンの中にも、
ホテルライクやら韓国風やら色んなスタイルがありますもんね。
そういうこと、そういうこと!!
クラシックってのは『クラシック時代すべて』を包括する概念なのよ!!
『ゴシック様式』
『ロマネスク様式』
『ルネサンス様式』
『バロック様式』
『チューダー様式』
『ジョージアン様式』
『ヴィクトリアン様式』
『クイーンアン様式』
『コロニアル様式』
……こういうの全部クラシックです。
クラシックにも
▼『色々』あります▼
ネットではよく、
『クラシックスタイルの作り方』みたいな記事を見かけるんだけど、
厳密に言うならクラシックの中でも、
この『〇〇様式』ごとに専用の作り方があるわけですね。
めっちゃ大変じゃん。
実際そのようにして、
『クラシックの中でも』
『特にジョージアン様式の作り方』
みたいな話をしだすとそれだけで何十記事も必要になるので、
今回はクラシック全体に共通する、
『大枠のイメージと特徴』をざっくり理解しましょう!!
『クラシックらしさ』を
▼覚えましょう!▼
ゆーて前述の通り、
クラシックの中でも『時代や地域ごとに幅がある』ので、
細かいスタイルとは『完全に一致しない』部分も出てくると思うけど、
全体のイメージを掴むためにまずは頭に入れてみて下さい。
ほいほい、
『基本』を覚えてから『例外』を覚える段取りですね。
それでは参りましょう!!
クラシック全体に通じる大まかな特徴とは!!
■特徴①:産業革命の技術がなかった。
■特徴②:モダニズムの価値観がなかった。
■特徴③:金持ちの家だった。
……こんな感じですよ~。
『クラシック全体』の特徴を
▼理解してから……、▼
その『エッセンス』を
▼自宅に取り入れましょう!!▼
【クラシックスタイルの特徴①】:産業革命の技術がなかった。
ほんまもんの
\ クラシック /
クラシックの特徴、『一つ目』!!
《①産業革命の技術がなかった》
……そんな時代のインテリアでございます!!
さすが、
センスに頼らない特徴を挙げよるわ。
これも全部話すとキリがないので、
特に大きな影響をピックアップさせて頂きますと、
『鉄筋コンクリート造』が重要ですね。
▼『鉄筋コンクリート造』▼
ようは昔って、
『鉄の芯が入った』『コンクリート柱』で家を作ることが出来ませんでした。
今では普通の技術なのにね。
『鉄筋コンクリート』を使えると何が嬉しいか?
『鉄筋コンクリートの柱』を使って、
屋根を支えることが出来るんですよね……。
子ども扱いしてるだろ。
『柱を使って』
▼屋根を支える構造▼
それなら『鉄筋コンクリート』以前の時代には、
どんな素材で家を建ててきたかと言いますと、
特にヨーロッパ文化圏では
『天然石』や『レンガ』など、石を積んで建築することが一般的でした。
ほいほい、前にも聞いたことある気がしますな。
ただしこの建築方法には『弱点』がありまして、
『積まれた石』で屋根を支えるので、
おうちの壁に穴を開けにくいんですよね。
『壁そのもの』が
▼屋根を支える構造▼
たとえばアナタ、
『自宅の窓ガラス』を取り外しても屋根が落ちてきたりしないでしょ?
あれはコンクリートなり何なりの柱があって、
窓ガラスは屋根を支える必要がないからできる芸当なんですよ。
ああ、なるほど!!!
柱が屋根を支えてくれてるから、
壁は『ガラス』だろうが『ベニヤ板』だろうが何でもいいわけね。
ですが『石積み』のように、
壁そのものが屋根を支えているとそうはいきません。
全く穴を開けられないわけではありませんが、
穴の横幅を広げるほどモロくなってしまうんです。
『アーチ構造』などで
▼開口部は作れるけど……、▼
大穴を開けるほど
▼支える力が『弱くなる』▼
なので石積み建築は
▼『こんな感じ』になります▼
ですのでクラシック時代の建築は、
『小さくてタテ長の窓』になりがちで、
『支える力を増やすために分厚い壁』である必要もありました。
うわこれ確かに、
クラシック建築でよく見かける気がしますね。
『小さい窓』は採光もあまりできませんし、
『分厚い壁』はそれだけでイカツイ印象を生み出します。
良く言えば重厚感があり、
悪く言えば重苦しい雰囲気なのがクラシックの大きな特徴ですね。
『プレッシャー化』
▼しやすい建築です▼
またクラシックは
現代から考えると昔のスタイルだから、
『経年感』と特に相性が良いのも特徴です。
それもまた重苦しい印象になりますね。
そうそう、
古さってのは『重たい色』でも表現できますからね。
経年で色濃く変色した木材なんて、
いかにもクラシック的ですよ。
いわゆる『アンティークスタイル』と
▼ほぼ同じ意味です▼
まあご存じのとおり、
重厚感ってのは良いことばかりではないんだけれど、
『重苦しい印象』自体が、
『クラシックらしさ』でもあるのでね。
ほいほい、
『重苦しさだけが正義』って話じゃなくて、
『クラシックらしさ』を出したいときに、
『重苦しさは表現方法の一つになる』ってことね。
クラシックは、
長年ずっと『重苦しくなりがち』でしたので、
だからこそ新時代のモダニズムに、
やたらと『軽やかさ』を求めた面がありますよ。
クラシック風コーデは
▼『古書』がよく似合う▼
【クラシックスタイルの特徴②】:モダニズムがなかった。
あまりにも
\ クラシック /
クラシックの特徴、『二つ目』!!
《②モダニズムの価値観がなかった》
……そんな時代のインテリアでございます!!
『産業革命以前』『モダニズム以前』のスタイルを
クラシックと呼ぶんだから当然だけどね。
前述の通り、
今の時代は『モダンが基本』なので、
モダンの考え方を使わないってのは、
けっこう癖が強く感じられると思いますよ。
モダニズムは
▼『機能美』の価値観▼
モダニズムの大きな特徴といえば、
『装飾の否定』や、
『地域性のないインターナショナルデザイン』でしたね。
ういうい、
『機能美を大切にした』『世界中で似たようなデザイン』ですな。
これに対して、
クラシックの美意識はそのまんま真逆です。
『クラシックの美意識』を
▼自宅に取り入れる▼
『地域性のある装飾を』
『足した方がエライ』というのがクラシック。
Gガンダムが『クラシック的』で、
アーマードコアが『モダン的』ね。
もっと適切な例えあるでしょ。
誤解を恐れずに言うならば、
『クラシックインテリアの作り方』として、
『目に見えるものぜんぶ情報量で埋めていく』というのは一理ありますよ。
『色・柄・彫刻』の
▼オンパレード▼
クラシック系スタイルの、
『お部屋のコーデ実例』をいろいろ見てみてください。
何も装飾されてないエリアがないように、
全ての壁に『色・柄・彫刻』!!
全ての家具に『色・柄・彫刻』!!
さびしい箇所には『アートを追加』!!
……みたいになってますから。
極端だなあ……。
『手を加えてないプレーンな箇所をなくす』イメージね。
『隙あらば加飾』が
▼クラシックの価値観▼
IKEA『モダン用の』
▼アートフレーム▼
IKEA『クラシック用の』
▼アートフレーム▼
やむをえず、
なんの加飾もなく素材のままになる場合も、
『モダニズムの均質な加工素材』ではなく、
『昔ながらの自然素材』になりますよ。
これもプレッシャー化の一因ですな……。
自然素材による『ガタガタした情報量の多さ』だったり、
自然素材による『ホワイトじゃない重たい色』だったり、
クラシックはやっぱり、
お部屋が『重苦しい印象』になりがちなのでした。
『加飾』か『素材そのまま』の
▼ほぼ2択です▼
例えば『カーテンに柄物』を使うのは、
クラシック的な価値観なわけですよ。
この説明をせずに、
カーテン売り場で柄物ばっかり売ってるのヤンチャだと思いますわ。
『北欧インテリア』はカーテンの存在感をなくしましょう!!
『インダストリアル』もカーテンの存在感をなくしましょう!!
ほんならいつカーテン使うねんって思ってました。
クラシックで使うのよ……。
カーテンは
▼『力の入れどころ』です▼
【クラシックスタイルの特徴③】:金持ちのインテリアだった。
『目立つカーテン』は
\ クラシックの象徴 /
『昔の』人々の社会と、
『現代の』人々の社会と、
違いは色々ありますが、
重要なものの一つに『貧富の差』があります。
すごい視点が出てきたぞ。
時代が下るにつれて、
現代に近づくほど『貧富の差』って小さくなるんですよ。
まあ今もリッチメンは居るんだけど、
『なるべく平等に』というのが現代の感覚で、
『徹底的に格差を作ろう』というのが昔の感覚ね。
クラシックの時代ほど
▼『貧富の差』が大きいです▼
クラシックの特徴、ラスト『三つ目』!!
《③金持ちの家の話だった》
……それがクラシックインテリアでございますよ!!
身もふたもない!!
世界中どこでもそうだけど、
『昔の庶民』にインテリアを楽しむ余裕なんて無いんですよ。
クラシック民家もあるんだけど、
予算がある家ほど『特徴が色濃く出る』から参考にされやすいしね。
クラシックは
▼金持ちのインテリア▼
モダンは
▼庶民にも開かれている▼
『インテリアの歴史』ってのは、
『金持ちの』インテリアの歴史になっちゃうの。
そうかもしれないけどさあ!!!
最低限インテリアに『お金をかける余裕』がある層、
ヘタすりゃ王族・貴族の家が想定されていたりします。
「バロック様式のお手本はありますか?」
……ヴェルサイユ宮殿だぞ。
遠慮なく
\ 真似するのよ /
インテリアの世界で、
『高級感』みたいな言葉が使われることあるけど、
『クラシックらしさ』を、
金持ちっぽさで表現するというのは自然な発想なわけですよ。
『豪華なシャンデリア』とか、
『ギラギラ起毛したビロード』とか、
ぶっちゃけクラシックっぽいよね。
高級木材なんかも『濃い色』が多くて、
クラシックらしさがありますしね。
『金持ち』らしさは
▼『クラシック』らしさ▼
クラシックインテリアを作りたいけど、
「予算がない」?
「低コストに抑えたい」?
修羅の道だぞ!!!
今回は手厳しいのう……。
王族・貴族のような、
『金持ちの家を』『現代に再現する』のがクラシックインテリアなの。
「予算は無いけど」
「もっと低コストで」
「王族・貴族の家を再現したい」
……最初から矛盾してるからな!!
クラシックって『重苦しく』なりがちなのに、
リラックス要素をどうやって稼いでいるのか?
家がデカイんですよ!!
参考にならねえ~~!!!
クラシックスタイルを
「作るな」とは言いませんが、
『本格的な完成度』を目指せば目指すほど、
予算の問題が立ちはだかってくるスタイル群ではあります!!
『予算があるほど』
▼有利なスタイル▼
機会があったら
またこんど解説しますけど、
『クラシック時代を丸ごと再現する』
『純粋クラシックスタイル』を作るんじゃなくて!!
ふむふむ?
『モダンベースに』
『アクセントとしてクラシック要素を足す』
……MIXスタイルの方が一般的ですので!!
まあ~~、
『なりたいお部屋』を慎重に見定めてね。
ふわぁ~~い。
【クラシックスタイルで】:おしゃれなインテリア生活を!
というわけで!!
『クラシックとは何ぞや』と言いますと!!
何ぞや何ぞや!!
『産業革命以前』『モダニズム以前』の、
全てのスタイルを包括するクソデカ概念であり!!
その大まかな共通点として、
■特徴①:産業革命の技術がなかった。
■特徴②:モダニズムの価値観がなかった。
■特徴③:金持ちの家だった。
……という傾向があるのでしたーッ!!
『クラシック時代』を
▼現代に再現!▼
念押しになりますが、
くれぐれも例外はありますからね!!
クラシックの中でも、
クラシックなりに『装飾少なめ』とか、
クラシックなりに『色合い軽め』とか、
クラシックなりに『庶民の家』とか、
……いろんなバリエーションがございます!!
そりゃそうよ、
地域や年代によって違うよね。
シェーカー教の教義のために、
『装飾しない文化』のシェーカー家具だってあるし!!
中世ヨーロッパにだって、
ぶっちゃけ木造の『柱で支える家』もあります!!
『木製の柱』
▼使ってます▼
あくまで全体のイメージを理解するための、
『大づかみな共通点』だとお思い下さいましね。
ういうい、
マユツバで聞いときま~す。
ではでは!!
本日はこんなところで!!
クラシック概念けっこう重要なので、
『頭の片隅』に置いといてもらえたら嬉しいです。
必要になったとき、
またイチから教えてください。
いろんな
▼クラシック風インテリア▼
FLYMEeで『クラシック家具ばっかり』
▼表示できる便利機能▼
※当サイトにはアフィリエイトリンクが含まれます。
リンク先で商品を購入すると作者に収益が発生することがありますので、
望まれない方はサイト外でお買い物を楽しんで下さいませ~。
インテリア素人・建築素人ですが、この記事の「小さくてタテ長の窓」がクラシックでは多かった、という下りでようやくコルビュジェの近代建築5原則に「水平連続窓」が含まれた理由がわかりました。
つまり『今までは小さな窓を沢山つけて採光箇所を増やしてたけど、これからは横長のでーっかい窓を作れるんだからやっちゃおう! 今までと違うものを作るモダン精神にもピッタリだよね!』なんですね。
そう!!! まさにそうなんですよ!!!
日本人はクラシック時代から『木の柱』に『障子』だったからピンときにくいと思うのですが、ヨーロッパの方にとっては衝撃的な革命だったはずです!!!