【血界戦線で覚えるインテリア】：アメリカ部屋でイギリスアンティーク家具を使う理由【ニューヨークと移民の歴史】

学んできましたが？

ところがどっこい！！！

実はアメリカインテリアでは、

『ヨーロッパ家具』を使って良いんです！！

ハロー、ミシェーラ！！

本日は《血界戦線》でアメリカと英国の関係を覚えましょう！！

ノリノリじゃんか。

まずは最初に大・前・提！！

『アメリカ合衆国』ってそもそも、

イギリス人が作った国やでってことを理解しましょう！！

その意気やヨシ！！　オ～ヨシヨシ！！

今から1万5000年ほど前、

氷期の影響で『ロシア』と『アメリカ大陸』の間にあるベーリング海峡が地続きになりました。

このときロシア側からアメリカ側へ歩いていった人々が、

今のアメリカ先住民の方の祖先だと言われています。

で、そこから一気に月日が経って、

西暦1500年代くらいから……、

ヨーロッパ人が『アメリカ東海岸』にお船でやってきて、

めぼしいエリアを植民地にし始めます。

このときヨーロッパ人同士で『領地の取り合い』もあったんだけど、

なんやかんやあってイギリスが勝ちました。

晴れてアメリカ東海岸は

『イギリスの植民地』になったんだけど、

イギリス本国が、

このアメリカで暮らすイギリス人からめっちゃ税をとったのよね。

これにブチ切れて、

イギリス本国とは手を切って、

自分たちだけで国を立ち上げたのがアメリカ合衆国です。

アメリカは『広大な土地』を開拓するために

最終的には移民だらけの国になったんだけど、

『アメリカ合衆国』の始まりはイギリス人で、

人口が一番多いのもイギリス人です。

まあインテリアに関係すること以外、

『色んな大切なこと』を省略してるので信用しすぎないで欲しいんだけど……、

↑アメリカ合衆国は、イギリス人が作った国である。

これだけはイメージとしてざっくり覚えておいてください。

考えるな！！　感じろ！！

ゆーてアメリカは、

イギリス本国と完全決別できたわけではありません。

歴史的にも地理的にも、

お互い『交易』の重要なパートナーですからね。絡みはずっと残ります。

以降ずっとアメリカは、

イギリスへの『対抗意識』を持ちながら、

お互い『協力関係』でもあるという、

ちょっぴり複雑な関わりを持ち続けることになります。

まさにクラウスとザップのような関係ですね。

あるに決まってるでしょ。

アメリカ人はもともとイギリス人だから、

代々英国アンティーク家具を持ってるんですよ。

↑ちなみに《血界戦線》における物語の舞台は、

ニューヨークが変化した街『ヘルサレムズ・ロット』ですが、

『霧の都ロンドン』を連想させる、

イギリスっぽい世界観になってるのも興味深いところですよ。

というわけで、

アメリカで『イギリスアンティークの家具』が使われる大きな理由は、

アメリカ合衆国がそもそも、

イギリスから生まれたからなんだけど。

『イギリス家具が手に入れやすい』という事情とは逆に、

『アメリカ家具が手に入れにくい』という都合もあったりするんです。

例えばインダストリアルは『経年変化』のインテリア。

建築や家財で『使用済み』の印象を作ると

本格的なビジュアルになるんだけれど。

ですが、

『アメリカで生産されて』

『アメリカで使いこまれた』

『アメリカのビンテージ家具』って、

……非常に出会いにくかったんです。

理由1つ目。

『①両親・祖父母から引き継げない』。

イギリス出自に限らず、

アメリカ合衆国は『移民の国』ですからね。

世代交代で『家具を譲り受ける』とき、

両親・祖父母がけっこうな割合でアメリカ人じゃありません。

理由2つ目。

『②アメリカは使い捨て商品が多い』

アメリカは移民の国なので、

一つの仕事をじっくり習得した『熟練労働者』があまり居ませんでした。

それが『産業革命』と相まって、

非・熟練者がライン作業で行う大量生産＆大量消費でビジネスすることが多かったんです。

『職人芸』でモノ作りができないので、

クオリティで商品アピールができません。

そこで消費者の『購買意欲』を煽るために、

ちょっとだけ新しい量産品を連発するという作戦に出たわけですね。

これを『計画的陳腐化マーケティング』と呼びますよ。

そのためアメリカの製品は、

『世代を超えて愛する』ことが難しい消費前提のアイテムになりがちで、

長年同じものを使い続けてビンテージになれるほどの

ポテンシャルがそもそも無いことが多かったわけですね。

という事情があるからして、

『先代から引き継ぎにくいこと』と、

『現行品もチープな物が多いこと』が相まって、

アンティークな家具と言えば、

英国アンティークの家具が使われることが多かったわけです。

まあゆーて、その大量生産・大量消費が

『技術の発展』につながった面もあるのでね。

まさにその通りでございますよ！！！

というわけで！！

『イギリス祖先』の関係で英国アンティーク家具との接点が多かったことと！！

『移民の国』である関係で、

アメリカアンティーク家具が生まれにくい土壌があったことが相まって！！

『アメリカ系のインテリア』で

ビンテージ家具を採用するときは……、

英国デザインのものが混ざりがちなのでした――ッ！！

《インダストリアルの作り方》では、

何かと厳しいルールを解説しましたが！！

アメリカのインテリアって、

こうやって『イギリスの家具』を使うことがあるから！！

『花瓶に切り花』とか

『存在感のあるカーテン』とか

『ろうそく仕様のシャンデリア』みたいな

ヨーロッパっぽいフォーマットを混ぜすぎると、

『イギリスのインテリア』みたいになっちゃうんですよ！！！

ヨーロッパデザインの家具は

『上級者感』を出すにはすごく良いんだけど、

あくまで「アメリカ文脈の部屋だぞ」という

アピールを忘れないようにしましょう！！

《カフェ風インテリア》のアイコンとして、

「紅茶ではなくコーヒーを飾れ」と解説したこともありましたが！！

昔のアメリカ人、

『イギリスからの独立心』でわざと紅茶じゃなくてコーヒー飲んでましたからね。

そんなこんなで！！

色～んな意味で『移民の国』であるアメリカ合衆国！！

人間と異界人が共存する物語を描くのに、

『ニューヨーク』ほどぴったりな街はないのでした――ッ！！

ではでは、本日はこんなところで！！

アメリカ文脈のインテリアに、

『イギリス家具』は足せるけど慎重に！！

歴史解説どこか間違ってても

『シュガーソングとビターステップ』に免じて許してくれ！！