【お洒落のわからせアイコン】＝モダンインテリアを作るなら『ツヤツヤ』『大理石』｜【スタイル解説-modern】

といわけで本日も！！

モダンスタイルインテリアの、

《わからせアイコン》を解説ですよ！！！

シャラップ！！！

最初にお話しました通り、

『インテリアのスタイル』というものは、

大きく分けると《クラシック》と《モダン》の2種類しかありません。

そして『今』この現代はモダンの時代。

いま世の中にあるインテリアの、

ほぼ全ての基本を解説してるんだから！！

長くなるのも当然だろうて！！

今まで説明してきた、

『素材』とか『デザイン』とかの決まり事も……、

まぁ言ってしまえば、

モダンのアイコンではあるんだけれど！！

だけどモダンはそれだけじゃない！！

本日解説しますモダニズムのアイコンは！！！

《ツヤツヤ》！！

え～大前提として、

モダンは『装飾しない』価値観です。

だけどオシャレの法則は、

『リラックスとプレッシャー』の割合が2：1。

モダンスタイルであろうが、

《ハレのプレッシャー1》を用意する必要があるわけですよ。

ハレのプレッシャーとは、

すなわち『存在感のある非日常』。

これを、

『装飾しないルール』でどう表現するか？

それが《ツヤツヤ》なんですよ。

装飾ではなく、

『形態そのもの』『素材そのもの』を楽しむのがモダンです。

何を使って『非日常』を演出するかというと、

素材そのものの上質感でアピールするわけ。

上質感って何だってーと、

『平滑性の究極』がツヤツヤということです。

ガラス・プラスチック・銀色スチール、

ツヤツヤ素材はモダンの『強力なアイコン』ですよ。

まあツヤツヤって『プレッシャー』なので、

一般家庭ではあまり積極的に取り入れないのですが、

加飾せずにハレ化という命題を持つ、

『モダンの価値観』から考えると非常～に理にかなっているわけですね。

その通り！！

プレッシャーであろうとも、

『ハレであれば』装飾の代わりができるんですよ。

というわけでモダンでは、

『ツヤツヤした素材』がとっても好まれます。

光沢のある材質を見せ付けるように、

適宜コーディネートしてやればいいのですが……。

一つだけ、

めちゃくちゃイレギュラーな素材がありまして。

↑最強クラスのツヤツヤ素材、

モダンアイコン《大理石》です。

そう《大理石》は！！

完全に天然素材！！　

完全に地域依存！！

完全に柄物素材！！

どっからどう見ても、

モダン素材のルールに反してるんですよね。

大理石といえども、

ヨーロッパなら『安定して採石できる』という大義名分なのかな～？

なんて思いつつ資料を漁っても、

そんな『言い訳』すら一切見つかりません。

『過去のことは忘れましょう』

『産業革命の技術がある前提で』

『新たな文明にふさわしい様式を』

『ゼロから考えなおしましょう』

これがモダニズムの基本であり、

だからこそガラス・鉄・コンクリートの建築をヨシとするわけです。

そう！！

新時代にふさわしい素材が選定される中で、

『大理石』はクラシック・モダン間を貫通して使われ続けるんですよ。

明らかに『イレギュラー』なのに、

使用するに至った経緯がどこにも書いてない。

大理石を使うべきだなんて、

『あまりにも当然すぎて』話題にすらしないようなこの空気感。

ぶっちゃけ、

いっこも合法じゃない素材なんだけど、

手持ちの情報から『理由を推測』させて頂きますと……。

予想1つ目。

モダンインテリアにとって『都合が良すぎる』素材だった。

研磨加工により超ツヤツヤのピッカピカ。

機能的にも硬くて水に強い堅牢性アリ。

天然素材なのに特別な柄がある。

なんなら大理石は『産地によって』柄が違いますからね。

加飾してないのに柄が選べるんですよ。

予想2つ目。

ヨーロッパインテリア界の『ギリシャ信仰』。

インテリアの本場ヨーロッパでは、

建築の起源はギリシャの神殿だとされています。

ギリシャが『もっとも格調高い』様式であるとして、

ギリシャが愛した『大理石も』すご～く尊重するんですよ。

ちなみに『建築の起源』、

本当はギリシャより前にエジプトから始まってるんだけど、

西洋の歴史家は『ギリシャから始まったこと』にしたがるので、

インテリアの世界ではそういうことになってます。

予想3つ目。

大理石はヨーロッパで代々『暖炉に使われた素材』だから。

暖炉ってのは『実用品』でありながら、

客間でいちばん金をかける『見せびらかし用の装飾品』でもあります。

この装飾品としての暖炉に、

昔っから『素敵な見た目』の象徴として大理石が使われてきたんです。

よくあるフォーカルポイントの解説で、

『フォーカルポイントとは暖炉のことです』って書いてる量産記事がありますが、

あれは『西洋のあるある』を、

そのまま直訳して紹介してしまったことによる不一致ですね。

ですです！！

日本と比べて『西洋』では……、

大理石は『見せびらかすために使う素材』なのだという感覚が、

圧倒的になじみ深かったはずですよ。

ちなみに余談ですが、

『石の文化圏』ヨーロッパでは暖炉に大理石が定番で、

『木の文化圏』日本では、

お座敷の床柱に銘木を使う習わしがありました。

その通り。

今はもう『お座敷のあるお宅』自体が少ないですが……、

『床柱に銘木』を使う発想が、

日本版の建築一体型フォーカルポイントとして一番しっくりくると思いますよ。

以上！！

こんなもんでどうじゃろか！！！

大理石は、

①インテリアに都合が良すぎた

②ギリシャっぽくてヒイキされた

③暖炉として生活に根付いていた

……このような事情により『モダン』に紛れ込んだ仮説！！

僕も『あまのじゃく』だから、

これでも納得できないって気持ちも分かるんだけど！！

↑モダニズム三銃士の

『ミース・ファン・デル・ローエ』が、

1929年のバルセロナパビリオンで、

もう『大理石』をガッツリ使ってるんですよね……。

僕が考えた理由の予想はマユツバかもしれないけど！！

モダンは『大理石』を普通に使うということは、

かなり疑いようのない事実ですので！！

『結論ありき』の推測になって恐縮ですが、

よかったらご参考にして頂けましたら幸いです。

よ～分からん『大理石の玉』も、

モダンスタイルを伝えたいテレパシーです！！

『建築に大理石』もOKだし！！

『家具・雑貨に大理石』もGOODですよ！！

というわけで！！！

モダンインテリアの《わからせアイコン》！！

『ツヤツヤ素材』と『大理石』は、

モダンスタイルと伝えられる象徴なのでありましたーッ！！

今後も『色んな文献』にあたってみますので、

モダニズムが大理石を好んで使う理由、

どこかで『記述』が見つかったら改めて話題にさせて頂きますね。

そのパターン！！

あってもおかしくないんだよなぁ～～！！

ではでは！！

なんにせよ、本日はこんなところで！！

モダンスタイルをアピールしたいときは、

ぜひぜひ『ツヤツヤ』と『大理石』を使ってみて下さい！！

素敵なモダンインテリア生活を！！　バイバイ！！