画像引用元:アニメ『葬送のフリーレン』公式サイト様より
【葬送のフリーレン】:ポストモダンとは?
『ポストモダン』って
\ なんのこと? /


(写真:磯 達雄様)

(写真:磯 達雄様)

インテリア情報で、
ときどきポストモダンって言葉が出てくるんだけど、

今ってさあ~、
『ポストモダンの時代』なの?

違うよ。

違うの!?
本日は
▼『アニメで学ぶ』インテリア▼



なんと本日も!!
『葬送のフリーレン』で覚えるインテリアでございます!!

それは流石に嘘だよ!?

現代はポストモダンの時代である……、

そんな主張を、
たしかに見かけることはあるのですが!!
『ポストモダン』の
\ 時代なの? /


(写真:磯 達雄様)

(写真:磯 達雄様)

まあそれ、
間違いではないかもだけど、

『正解』というには無理があると思います。

ずっと混乱しちゃってます!!

インテリアには、
『クラシックの時代』があって、
『モダニズムの時代』があって、
……さらにその次の時代が到来してるの!?

そのへん詳しく知っておきましょう!!
《関連記事》
【インテリアの歴史】:モダンとポストモダン
舞台は近代
▼(西暦1900年~)▼



インテリアの歴史を、
葬送のフリーレンの出来事で例えると!!

もうどうにでもなあれ!!

ポストモダンというのは、

断頭台のアウラが、
『仲間になった』くらいの時代ですね。

アウラって仲間になったっけ?
ポストモダンは
▼『断頭台のアウラ』である▼


(写真:磯 達雄様)

なぜアウラなのか?

それはポストモダンが持つ、
とても変わった性質のためなのです。

どゆことやねん。

まずはそもそも、
『ポストモダンって何なのか』を理解しなければなりません。

ポストモダンを一言で説明するならば……、
これが
▼『ポストモダン』▼


(写真:磯 達雄様)

(写真:磯 達雄様)

「モダン飽きちゃったな~!!」
「じゃあ、逆張りするか~!!」

……これがポストモダンです。

歯に衣着せろ。

モダニズムは、
クラシック時代をひっくり返すように普及したんだけど、

ブイブイ言わせすぎて、
反対勢力が出てきちゃったんですね。
『モダンの時代』が
▼訪れたけど……▼



魔王はヒンメルが倒したんだけど、

『人間の時代』が落ち着いてきたころに、
残党が暴れ始めたってことですよ。

ポストモダンを悪く例えすぎじゃない?

モダニズムが普及したのが、
ざっくり『1950年代』くらいからなのですが、

それが煮詰まったころ、
1980年代くらいにポストモダン運動がブームになりましたよ。
『反対勢力』が
▼活動し始めました▼





ポストモダンの基本理念は、
モダニズムへ問題提起です。

モダニズムのスローガン、
『レスイズモア(少ないほど豊か)』に対して、
『レスイズボア(少ないほど退屈)』なんていう、
……挑発的な嫌味があったりします。

その言い回しを思いついた人の、
ドヤ顔が目に浮かびますわ。

告げ口すると、
ロバート・ヴェンチューリさんが言ってました!!
ポストモダンは
▼『反モダン』▼



ポストモダンの主張はザックリ以下の通り。

……『インターナショナル』スタイルなんていう、
世界にただ一つの正解があるような思想は気に食わん!!

ケンカ腰ですなあ。

暮らしには、
もっと多様な正解があってしかるべき!!

互いに力を見せあって、
強かったやつが新時代のスタイルになろうぜ!!

アゼリューゼ?
ポストモダンは
▼『反モダン』▼


(写真:磯 達雄様)

(写真:磯 達雄様)

「過去の様式は忘れましょう」
「機能のない装飾はやめましょう」
そういったモダニズムの基本原理だったはずの、

『タブーの再使用』
……これがポストモダン最大の特徴です。

なんてことするんや。

『意味のない装飾の復活』
『具体的なモチーフの引用』
『機能とデザインを連動させない』などなど、
……デザイナーがそれぞれ多様な正解を目指すため、

ポストモダン作品の中でも、
人によってけっこう着地点が違うデザインになっていたりしますよ。
ポストモダニスト各々が
▼『自分なりの方法論』を模索しました▼


(写真:磯 達雄様)
ポストモダニスト各々が
▼『自分なりの方法論』を模索しました▼


ポストモダニスト各々が
▼『自分なりの方法論』を模索しました▼


(写真:磯 達雄様)

そんなポストモダンが得意としたのは、

近代的な技術は使いつつも、
『過去のクラシック様式』を再利用して、
『モダンデザインの表面に』ペタリと貼り付けるという、
……とんでもないテクニックです。

モダニズムに聞かれたら怒られますな。

お別れしたはずの、
過去の者たちを勝手に現代に復活させているのです。

不死の軍勢やんけ!!
クラシック様式を
▼『再利用』します▼

ローマ様式を
▼『再利用』▼

ゴシック様式を
▼『再利用』▼

日本の様式を
▼『再利用』▼

(写真:磯 達雄様)

ローマ様式を再利用したり!!
ゴシック様式を再利用したり!!
日本の様式を再利用したり!!

ポストモダンは色んな形で、
モダニズムに戦いを挑んだんだけど。

おのれ魔族めえ……。

1990年代に、
『バブルの崩壊』と、
『モダニズムの見直し』が起こって、
……ポストモダンは終焉しました。

アウラ負けてるやん。

モダニズムが思ったより強くて、
……けっきょく敵わなかったんですよね。
《関連記事》
【インテリアの歴史】:ポストモダンの現状
ポストモダンは
▼『断頭台のアウラ』▼



というように、
イキってたわりに瞬殺だったんだけど、

リアタイで応援していたファンの中には、
そんな歴史を認められない人もいらっしゃって。

おん?

まるで今でも、
元気に活躍しているかのような、

『if(もしも)』のストーリーを、
まるで正史のように流布していることがあるんです。

これアウラの話?
ポストモダンの話?
ポストモダンは
▼『断頭台のアウラ』▼



『クラシックの時代』が終わり、
『モダニズムの時代』が終わり、
今まさにポストモダンの時代が継続中なのだ!!

みたいなインテリア史が、
ときどきあるんだけれど。

見たことありますわ。

だけどあれはフリーレン一行への、
『アウラ加入if』みたいな集団幻覚なんですよね。

ま、まるでそんな界隈があるみたいな言い方!!
みんな
▼仲良しが良いですね▼




ゆーてまだ、

ポストモダンは、
最近終わったばかりのデザイン運動なので!!

1990年代に終焉だもんね!!

だからポストモダンの
絶頂期に発行されたちょっと古い資料なんかでは、

『今まさにポストモダンの時代』
みたいに書かれていることが当然あって。

ああ、そりゃそうか。
『そんな出来事』が
▼あったのは事実です▼



当時の感覚としては、
決して嘘じゃないんだろうけど、

その資料が発表された『後に』、
ポストモダンは終わりを迎えているんですよ。

だから鵜呑みにしちゃいけないのね。

そんな感じなので、
実際ポストモダンって……、

今をときめく、
現代の有識者の評判はべらぼうに悪いです。
▼参考文献①▼

【有識者様のご意見】
”いざ座ってみるとどうしてどうして、なかなかの掛け心地。思わず「ウーン」とうなってしまった。見た目のよさだけでひところ流行した、ポストモダニズムと称する輩の椅子とは比べものにならない座り心地のよさである。”
※※※
引用元
【椅子の物語 名作を考える】
p115『時代を切り拓いた造形』より
▼参考文献②▼

【有識者様のご意見】
”ポストモダニズムは実作を見る限り、近代建築に装飾が張られただけのモダニズムの1流派と、筆者には思えます。”
”「母の家」を見に行ったとき、どうということはないという感想でした。”
※※※
引用元
【ゼロからはじめる建築の[歴史]入門】
p37『現代建築1』より
▼参考文献▼

【有識者様のご意見】
”ポストモダニストたちは、視覚化に拘泥したために、逆に制約を受け、建築の表層に歴史的形態をまとわせることで終わってしまった。”
※※※
引用元
【図説 近代建築の系譜】
p245『⑤ポスト近代への潮流』より
▼参考文献④▼

【有識者様のご意見】
”つまりポストモダンの遊戯性に満ちた造形はおじいちゃんデザイナーたちの洗練された冗談であり、愛すべきデザイン放蕩のエポックだった。”
”世界はこれをただ笑って受け止めるべきだったが「経済」だけは生真面目にそれを市場の活性に利用しようとして必要以上にそれを世界に蔓延させ、若いデザイナーもひとときこれに翻弄された。”
”さらに論評もこれをモダニズムと新たな時代の相克と評した。そこがポストモダンの迷走性であり、困惑であり、悲哀なのである。”
※※※
引用元
【デザインのデザイン】
p19『ポストモダンという諧謔』より

ボロカスやないか。

原作が悲惨だった作品ほど、

二次創作はハッピーにしたくなる話します?

しません。
ポストモダンは
▼『アウラ加入if』▼


(写真:磯 達雄様)

当時の書籍や、
当時の記憶が鮮明な方は、

まるでポストモダンのことを、
『最新のインテリア様式』みたいに話したがるんだけど。

言い方。

現代から振り返ってみると、
ポストモダンの影響って時代が切り替わるほどではなかったんです。
ポストモダンは
▼『アウラ加入if』▼


(写真:磯 達雄様)

ポストモダニズムという
新時代に進んだというよりは、

『モダニズムの批判』をするために、
『風刺的な建築』がたくさん建てられたという、
一過性のブームをポストモダンと呼んでいる感じですよ。

そういう原作供給があったんじゃなくて、
そういう二次創作が流行ったことがあっただけ、
……くらいのイメージなのね。
《関連記事》
【葬送のフリーレン】:ポストモダンは断頭台のアウラ



というわけで!!
ポストモダンは!!

インテリアのアウラなのでした。

インテリアのアウラ。

まだまだ現役で活躍中という『ifストーリー』は、

二次創作としてはアリなんだけど、
正史と混同しないように。


(写真:磯 達雄様)

(写真:磯 達雄様)

ポストモダンのデザインが好き、
という気持ち自体は尊重されるべきものですが!!

『現代はポストモダンの時代』
というのは客観的に見て無理があると思いますよ。

アウラで例えるのも無理がありますよ。
当ブログは
▼『断頭台のアウラ』を応援しています!!▼


(写真:磯 達雄様)

心配せずとも現代は、
引き続きモダンの時代なので安心してくださいませ。

以上終わり。
じゃ、もう自害していいよ。

じゃ、もう自害していいよ?
▼参考文献▼

【アウラとポストモダン美術】
”こうして複製が活発になるに伴い、あやしくなってきたのが作品のアウラ(後光)だった。”
”「複製技術のすすんだ時代のなかでほろびてゆくものは作品のもつアウラである。」ベンヤミンは「複製技術の時代における芸術作品」でそう述べた。”
※※※
引用元
【やさしい美術 モダンとポストモダン】
p84『1 ポストモダンの美術』より
葬送のフリーレン
《公式予告「断頭台のアウラ」》
葬送のフリーレン
《原作マンガ》
葬送のフリーレン
《アニメ版》
▼参考文献▼













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関係ありそうな
記事
▼【アニメで学ぶ】:クラシック全史▼

















まさかアウラで記事を書けるとはびっくりしたわ。。。
ちゃんとインテリア文脈としてのアウラに合流するのは流石なワザマエ……
記事作成お疲れ様です!
2年前からYouTubeを拝見し、インテリアにハマり続けているものです!
ポストモダンの話、とても面白かったです!
モダンについて知った際に、「じゃあモダンの次は何が来たんだろ?」と思って調べてみると、だいたいポストモダンの話がでてきて、「ポストモダンの時代があったのか〜」っと勝手に錯覚していたのが恥ずかしいです、、、
一過性のブームという話がすごく個人的にしっくりきました!
今はモダンな時代なので、モダンというカテゴリーの中で流行?があるみたいな感じですかね、、、
今回もとても勉強になりました!
アウラで何言うのかと思って読み始めたんですが、例えとの繋がり方が真骨頂って感じでめちゃくちゃ面白かったです。
モダンの機能性を持ったクラシックかな?って期待したら半端者っぽくて悲しい…
機能性が高いクラシックなら需要があっただろうに…
カジキ様こんにちは!いつも動画や記事を楽しく見せていただいております。
VOGUE JAPANというチャンネルにOpen Doorという動画シリーズがあり、著名人・有名人・モデルや富豪など
47のお宅を訪問するのですが、先日やっとすべて視聴し終えました。
きっかけは『カーラ・デルヴィーニュ、「ジャングル」がテーマの新居を公開!| Open Door | VOGUE JAPAN』
という動画を視聴して、そのお宅の風呂場があまりにも美しかったからです。その風呂場の四方の壁は明るい緑色に塗られていて、
その下の方には幾何学模様のタイルが貼られ、窓には複雑な模様に切り抜かれた枠がはめられ、
外からの光と室内の照明のエキゾチックな明かりが美しく調和しながら室内を照らし
まるで夢の中にいるような幻想的な光景でした。少年のように美しいカーラ・デルヴィーニュさんがそこに立ってこう言いました。
「モロッコのハマム風にしたの」
以来私は風呂場やトイレをを重点的に47の動画を視聴して、あることに気づきました。
幾何学模様あるいは無地のタイル張りの風呂場は「モロッコ様式」「モロッコ風」「モロッカン」などと呼ばれることが多いのですが、
たまに「スパニッシュ」「地中海風」とよばれることがあり、さらに稀(まれ)に「ニューヨーク風サブウェイタイル」こともあり
表現される言葉が安定せず、なんだか曖昧なのです。
???私には未だに謎なのですが、この現象に遭遇してカジキ様のことをふと思い出し、こちらに書いてみました
私がカウントしたところ47の動画の内9つのお宅がこれに当てはまるような気がします(そして家主の方は様々に表現されています)
以上報告です。読んでくださってありがとう。ネタにつきたら取り上げてくれると嬉しいです
カーラ・デルヴィーニュ、「ジャングル」がテーマの新居を公開!| Open Door | VOGUE JAPAN
ズーイー・デシャネルが家族で暮らすNYの自宅を公開。| Open Door | VOGUE JAPAN
LAで子どもと2人で暮らす自宅をエマ・ロバーツが披露。| Open Door | VOGUE JAPAN
英国の田舎に暮らす、シエナ・ミラーのパーフェクトな自宅コテージ。| Open Door | VOGUE JAPAN
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ニーナ・ドブレフ、スペイン建築をリフォームした理想のマイホーム。| Open Door | VOGUE JAPAN
リヴ・タイラーのNYの自宅を公開。| Open Door | VOGUE JAPAN
ものすごく面白い気付きを共有してくださってありがとうございます!!!笑
僕も今すぐどうこう言える知見はないのですが、とても興味深いので、今後色んな調べ物をするときに関連してそうな記述がないか気に留めておくようにします!!! 貴重なヒラメキのヒントをありがとうございます~!!!