(※画像引用元:vanilla様より)
【インテリア用語解説】:ミッドセンチュリーはモダンのこと?
おしゃれな
\ ミッドセンチュリー家具 /
厳密に言うと、
ミッドセンチュリーとモダンってどこが違うの?
良いところに気づきましたね!!!
ミッドセンチュリーは、
『ミッドセンチュリーモダン(MCM)』の略で、
『完全にモダンのこと』だと思って大丈夫ですよ。
ハァ!?
ミッドセンチュリーは
\ 『モダンのこと』 /
じゃあなんでそんな言葉があるのさ!?
わざわざ複雑にせんでも、
ぜんぶ『モダン』って呼べばいいじゃん!?
本日のお題はこちら!!
ミッドセンチュリーは『ようするにモダン』!!
すでに『解説済み』のテーマではあるけれど、
今の知識があるともう一歩深く理解できますよ!!
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【イームズも北欧も】:ぜんぶミッドセンチュリーモダン。
名作家具の
\ オールスターや /
ヨーロッパの国々って、
『長い歴史』を誇りに思う傾向が強いので……。
ふむふむ?
『壁に入った亀裂』とか、
『アイアンについた錆』みたいな、
歴史の長さをアピールできる、
『クラシカルな要素・ラスティックな要素』を大事にする価値観が強いらしく、
『長い歴史』が
\ 誇りなの /
モダニズムが生まれた当初、
モダン家具の開発には非常に消極的だったそうです。
なんとなくイメージありますね。
それに対してアメリカは、
歴史が短く『開拓精神を誇りに思う』傾向が強いので、
新参概念であるモダンに心が広く、
モダニズム初期から名作家具をバンバン生み出したという説があります。
『モダン』もけっこう
\ ええやん /
この説が本当かどうかはともあれ、
実際に『アメリカ産』のモダン家具は、
世界的に大人気になりました。
あんまり知らないけど、
イームズとかですな。
そうそう。
特に日本では《ミッドセンチュリー》という言葉は、
イームズのような
『アメリカ製モダン』のイメージが非常に強いです。
イームズの
▼名作チェア▼
とりわけカフェ風インテリアを大好きな世代。
裏原系インフルエンサーさんに、
アメリカ文化の象徴としてイームズを紹介されてきた世代の方々。
お前だよ。
この世代は、
『イームズのシェルチェア』とか、
『イームズのラウンジチェア』とか、
すごく具体的なアイテムにミッドセンチュリーという言葉を使うことが多いのですが、
実はこれ、
かなり俗語っぽい使い方なんです。
イームズの
▼名作チェア▼
本来ミッドセンチュリーは、
『世紀の真ん中』という年代だけを限定する言葉なので、
国は一切関係なく、
『ミッドセンチュリーモダンは』
『この年代に生まれた』
『世界中の全てのモダン家具を』指してるんですよね。
思ったより広い意味の言葉なんですなあ。
特に間違いやすいのが、
北欧のミッドセンチュリーモダン家具。
そんなメジャーなスタイルに
『間違いやすい要素』があるんかい。
ウェグナーの『Yチェア』だとか、
モーエンセンの『J39』のような、
……いわゆる北欧名作家具たちは、
ほとんどミッドセンチュリー期に生まれたモダン家具なので、
《ミッドセンチュリーモダン》に含まれますよ。
ミッドセンチュリーモダンには、
北欧の『ヴァナキュラーモダン』も含まれるんだ!!!
『北欧家具』
▼ウェグナーのYチェア▼
『北欧家具』
▼モーエンセンのJ39▼
↑この写真を見て、
「これもミッドセンチュリーだ!」と思えたら、
なかなか上級者ってことですな。
あと過去記事でね、
『戦争の技術を活用して』
『戦後にブームになったのがミッドセンチュリーだよ』
……というお話と、
『最初モダンは普及しなかったけど』
『戦後の復興で市民権を得たよ』というお話があったでしょ?
ほいほい、ありましたねえ。
『戦争の技術』を
▼活用した話▼
『戦後の復興』で
▼人気が出た話▼
↑ちょうどあのお話は連動してまして、
『戦争の技術を使ったポップな家具が人気に~』というお話と、
『戦後の復興でようやくモダンブームに~』というお話と、
……あれどちらも同じことを言ってるんですよ。
マジで!?
ようするに『あの歴史』のことがミッドセンチュリーなの!?
『ずっと不人気だったモダニズムが』
『戦争の技術も活用しつつ』
『戦後の復興で大活躍した』
『これが世界初のモダンブームであり』
『この時期を今ではミッドセンチュリーと呼んでいる』……です。
ミッドセンチュリーは
▼『元祖モダンブーム』▼
本日のテーマ、
ミッドセンチュリーは『ようするにモダン』。
ぐぬぬ!!
《ミッドセンチュリーモダン》というのは、
戦後時代に生まれた『全てのモダン家具』のことであり、
嫌われていたモダン家具の『最初のブーム』の名前でもあるんですよ。
ミッドセンチュリー、
あまりにもモダン概念すぎる!!
いろんな記事の話が
一気につながっていきますな!!
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【スタイル解説】:ミッドセンチュリーインテリアとは?
実際に具体例をいくつか挙げて参りますと、
たとえばイームズのシェルチェアは、
『アメリカで』
『ミッドセンチュリー期に作られた』
……アメリカ製ミッドセンチュリーモダン家具でございます。
うむりうむり。
たとえばヤコブセンのアントチェアは、
『北欧で』
『ミッドセンチュリー期に作られた』
……北欧製ミッドセンチュリーモダン家具であり、
たとえば柳宗理のバタフライスツールは、
『日本で』
『ミッドセンチュリー期に作られた』
……日本製ミッドセンチュリーモダン家具なわけですね。
『アメリカ産MCM』
▼イームズのシェルチェア▼
『北欧産MCM』
▼ヤコブセンのアントチェア▼
『日本産MCM』
▼柳宗理のバタフライスツール▼
『北欧のミッドセンチュリー家具』とか!!
『日本のミッドセンチュリー家具』とか!!
この例がぜんぶミッドセンチュリー!!!
モダンという大きなくくりの中に
『ミッドセンチュリー期に作られた家具』という分類があって、
その中に『北欧製』も『アメリカ製』も含まれるけど、
どちらにせよ全部ミッドセンチュリーモダンね。
ぜんぶ
▼『ミッドセンチュリー』です▼
『ミッドセンチュリーインテリア』のように
スタイル名として表現されることもありますが、
ミッドセンチュリーとはモダンのことなので、
『ミッドセンチュリーインテリアも』
『モダンスタイルに含まれる』
……と判断してOKですよ。
かっこつけたスタイル名、
だいたいモダンのことやんけ。
ネットでは、
『ミッドセンチュリーインテリアの作り方』みたいな解説がたくさんありますが、
よく見れば、
言ってることはほとんどモダンと一緒です。
「ビビッドな原色を使いましょう!」
「照明にこだわるのが大切です!」
「デザイナーズ家具がおすすめ!」
「お部屋が狭くならないように注意して!」
いくら読んでも、
『ミッドセンチュリーならでは』の提案はあんまり出てこないです。
いつものことなのでだんだん慣れてきましたわ。
しいて言うなら、
『アメリカ製モダン』のことをミッドセンチュリーと呼ぶ
偏見は含まれがちなスタイルではありますので、
『ミッドセンチュリー年代っぽさ』と、
『アメリカっぽさ』とを表現するために、
なるべく当時のアメリカンミッドセンチュリー家具を使いつつ、
一般的なモダンより『濃い色の木材』を採用すると、
よりミッドセンチュリースタイルらしさが出せますよ。
ほいほい、
アメリカでは『濃い色の木材』が人気だったし、
ゆーて『50年以上前』の時代のスタイルだから、
ほかのモダンスタイルより経年感・レトロ感が大事なわけだ。
そゆことです。
『モダンという新概念の』
『一番古いメジャースタイル』
……という特殊な立ち位置なのでね。
経年変化でも
▼『濃い色』になりますし…▼
アメリカ人は
▼『濃い色』の木材が大好きです▼
ざっくり表現しますと、
『ミッドセンチュリー期に発売した』
『アメリカ製のモダンアイテムを使って』
『濃い色味のモダンスタイルを作りつつ』
『ミッドセンチュリーアイコンを足す』
……こんな感じが、
スタイル名としての《ミッドセンチュリーインテリア》のイメージですよ。
『ミッドセンチュリーらしさ』は存在するけど、
『モダンのこと』というのは変わらないのね。
こういうのが
▼ミッドセンチュリーのアイコン▼
『人工衛星スプートニク』
▼みたいなランプ▼
バニラさんの
▼『一時代築いたラグ』▼
『オレンジ系カラー』も
▼ミッドセンチュリーアイコンです▼
▼【バニラさんのラグ】▼
【バニラさんのラグ】
ミッドセンチュリーに超強いインテリアショップ《vanilla|バニラ》さんが販売しているウェーブ柄ラグ。
『ショップオリジナル商品』なのだけど、色といい柄といいあまりにもミッドセンチュリースタイルとの相性が良すぎるため長年ファンに愛されている。
ミッドセンチュリーを特集したインテリア雑誌を見ると、読モさんが必ずコレを使用しています。絶対です。
【用語解説】:ミッドセンチュリーはモダンでした!!
というわけで!!
ミッドセンチュリーは『ようするにモダン』!!
だけど俗語として、
《アメリカ製ミッドセンチュリー》を指していることがあります!!
ういうい!!
『厳密な意味』では国を限定しないけど!!
『スラング的』にはアメリカを指しがち!!
人によって、
どちらのニュアンスで言ってるのかが異なりますので、
前後の文脈で察するように!!
たとえば、
「こんなミッドセンチュリースタイルが作りたいよ~」と言われても、
参考写真に北欧家具が含まれていたら、
『アメリカ製』というニュアンスではないパターンですな!!
今回のお話はちょ~っと、
『雑学』みたいに聞こえるかもしれませんが!!
実際の『お部屋づくり』では、
徐々に重要になってきますので!!
今は興味なくても、
『頭の片隅』で覚えておいて頂けますと幸いです。
ではでは、本日はこんなところで!!
素敵なミッドセンチュリー生活をお過ごしくださいませ!!
バイバーイ!!
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《ミッドセンチュリー》って、
モダンの親戚みたいなイメージなんだけど、