画像引用元:MORRISWORLD様より
【インテリアの歴史】:ウィリアム・モリスとおしゃれな壁紙
Seriaの
\ 『ウィリアム・モリス』 /




100円ショップに行ったら、
『ウィリアム・モリス』のコーナーがありましてな。

おお!!
さいきんよく見かけますよね!!

思わずいろいろ買っちゃったんですけど、

ウィリアム・モリスってだぁれ?

知らんまま買っちゃうよね……。
Seriaの
\ 『ウィリアム・モリス』 /




いや分かるんですよ!?

なんかこう、
派手な柄を作った人でしょ!?

解像度が低すぎる。

ウィリアム・モリスといえば、
『インテリアの世界に』
『モダンが生まれる』
『スタート地点を作った人』
……というくらいの超重要人物ですよ!!
Seriaの
\ 『ウィリアム・モリス』 /




いやいやいやいや!!
どう見ても『クラシカルな柄物』の人ですよね!?

あれのどこがモダンのスタート地点なの!?

本日は!!
偉人らしいけどハデな柄しかわからない!!!

インテリアの歴史の転換点、
ウィリアム・モリスさんを覚えましょう!!
《関連記事》
【インテリアの歴史】:モリスが活躍した時代
何者なの
\ 『ウィリアム・モリス』 /




まず大前提!!
インテリアのスタイルをいちばん大きく分けると!!

『①クラシック』
『②モダン』
……この二種類しかありません。

昔々のインテリアで、
装飾こそ正義な『①クラシック』と、

現代のインテリアで、
機能美こそ正義な『②モダン』ですな。

そのとおり!!
『装飾大好き』
▼クラシックスタイル▼



『機能美こそ正義』
▼モダンスタイル▼




人類は長~いあいだ、
ずっとクラシックが大好きだったんだけど、

『産業革命』ですごい技術革新が起こって、
『モダニズム』で暮らしのデザインを考え直したことで、
……新時代のモダンスタイルを発明することができました。

超ざっくりな『インテリアの歴史』ですな。

なので、
産業革命・モダニズム『以前』がクラシック時代、
産業革命・モダニズム『以後』がモダン時代、

ということになるのですけれど……。
『空白の期間』が
▼100年くらいあります▼



産業革命は、
ざっくり『西暦1850年』くらいに終焉していて、

モダニズムは、
ざっくり『西暦1950年』くらいに花開いたので。

ういうい。

この間に100年くらい、
イレギュラーなスキマの時代があるんですよね。

いわゆる、
『インテリアのカンブリア紀』でございます。
インテリアの
▼『カンブリア紀』▼



そんなスキマ時代のカンブリア紀には、

クラシックともモダンともつかない、
『イレギュラーなスタイル』がぽつぽつ生まれました。

インダストリアルインテリアとかですな。

で、この、
およそ100年ある『イレギュラー時代』のうちの、

いちばん最初に、
活躍したのがウィリアム・モリスなんですよ。
《関連記事》
【アンチ産業革命】:モリスと中世風の壁紙
『モリスの活動』の
▼イメージです▼



『世界の工場』!!
19世紀のイギリスにて!!

産業革命とかいうやつが、
世の中をズタボロにしていたころ!!

悪しざま。

世界を少しでも良くしようと、
『アンチ産業革命』の活動をしていた連中のなかで、

特に大活躍したのが、
イギリス人デザイナーウィリアム・モリスです。
\ 任セロリ /



人類はもともと、
手仕事で丁寧なモノ作りをしておりました。

だけど産業革命によって、
『機械による大量生産』が大流行しました。

なんとなくは!!

このときに、
世の中には粗悪な商品があふれてしまって、

世界各地で、
「なんとかせねば」という運動が起こったのですけれど。
\ 閃いた /




「産業革命はカス!!」
「じゃあどうしよう!!」
……と色んな人が考えた中で、

ウィリアム・モリスは、
「ならば中世時代の良さを見直そう」という結論になった人なんですよね。

そうだったの!?

『産業革命はカス』だから、
『産業革命より前』の時代をお手本にしてみる、

……まあ順当といえば順当な発想ですね。
中世インテリアを
\ お手本にしたよ /




彼が主張したのは、主に3つ。

産業革命はカスだから、
①『中世的な手仕事こそグッド!』
②『庶民も美を楽しめるのがグッド!』
③『自然を大切にしろ!』
……こんな感じの内容でした。

怒りに満ち溢れておるわ。

ちなみに産業革命によって、
『庶民が安く買える家具は』
『機械生産の偽物クラシックばかり』
……になってしまった経緯があるので、

本物の美を庶民も楽しめるよう、
民主化をうたっておりますよ。
みんなの暮らしに
▼『本物の美しさを』▼



この理念は
どんどん人気になっていって、

のちに、
《アーツ・アンド・クラフツ運動》と名付けられております。

一大イベントじゃん。

モリス自身の初心の中に、

「自然を大切にしろ」が入ってるから、
ウィリアム・モリスの壁紙って植物モチーフが多いんですよ。

そんな事情であのデザインなの!?
ウィリアム・モリスは
▼『植物モチーフ』大好き▼



モリスは子供のころから、
自然豊かな家に住んで『植物大好き』だったんだけど、

のちに都市化されてしまって、
めっちゃ抗議していたエピソードも残っておりますよ。

かわいそうに。

モリスの壁紙って、
「きれいなボタニカル柄ね~」くらいのイメージだと思うけど、

あれわりと、
アンチ機械化・アンチ産業革命のニュアンスも入ってるんですよね。
▼参考▼

【モリスのありがたい言葉】
「煤煙覆う六つの州のことは忘れたまえ。
唸る蒸気もピストンの動きも忘れたまえ。
増殖する忌まわしい街も忘失するのだ。
むしろ丘陵を往く荷馬に想いを馳せたまえ!」
※※※
引用元
『モリス商会―装飾における革命』
p28より
▼参考▼

【モリスのありがたい言葉②】
『モリスは、古来の染料は自然と良い感じに色あせていくのに対し、近代的なアニリン化学染料は仕上がり具合が「おぞましく」「安っぽくて品がない」もので、』
『まるで「資本家のようにしぶとい染料でできた汚いシミ」のようだと考えていました。』
※※※
引用元
『モリス商会―装飾における革命』
p15より
《関連記事》
【モリスの影響】:アーツ・アンド・クラフツ運動
モリスが住んだ
▼自宅の一つ▼



《アーツ・アンド・クラフツ運動》は、
やがて世界中に広まることになり、

その後のカンブリアスタイル、
アール・ヌーヴォーなんかにも大きな影響を与えました。

アール・ヌーヴォーってそうなの!?

モリスがたくさん植物モチーフを使ったから、

アーツ・アンド・クラフツに影響を受けた、
アール・ヌーヴォーにも植物モチーフが多いんですよ。
モリスの影響を受けた
▼『アール・ヌーヴォー』▼



ただコレ、
すごいことはすごいんだけど、

アーツ・アンド・クラフツ運動は、
けっきょく『初心を完遂』することはできませんでした。

そうなの?
調子よさそうなのに?

『中世の手仕事でモノ作りをしよう!』
『庶民も楽しめる安い値段にしよう!』

……これちょっと、
両立できなかったんですよね。
庶民に
\ 買えるわけない /




中世の手仕事で作った家財は、
どうしても高級品になってしまって、

富豪しか買えなかったんですよ。

先に気付け。

だからけっきょく、
《アーツ・アンド・クラフツ運動》は、

産業革命後の『新時代』で
メインストリームにはなれなかったんだけど、
『金持ち』だけの
▼ブームでしたが……▼



「打倒、産業革命!」という、
アーツ・アンド・クラフツに影響を受けた人たちによって、

アール・ヌーヴォーも生まれたし、
モダニズムも生まれたし、
バウハウスも生まれたしと、
巡り巡って現代のインテリアにつながってるんですよ。

「産業革命はカス!!」
「じゃあどうするか!?」
……という命題を、

モダニズム以前の人たちが考えていたのが、
アーツ・アンド・クラフツ運動なわけね。

そうそう!!



モダンの学校、
バウハウスの初代校長は……、

「バウハウスはスタイルではない」と言っております。

前にも聞いたことあるやつ!!

シンプルデザインならバウハウスなわけではなくて、

『産業革命より後』の世界で、
『新時代のデザイン』をどう作り直すかという、
『考え方・プロセス』こそが、
……バウハウスの本質だよ~という趣旨でしたね。
バウハウスは
\ 『スタイルではない』 /



ですので、
産業革命という問題に対して、

モリス自身が出した回答は
『過去に遡ったクラシック柄』だったんだけど。

ふむふむ。

こうやってゼロから考え直すこと自体が
『モダニズム的な発想』ですし、
『これに影響を受けて』バウハウスも生まれているので、

ウィリアム・モリスの壁紙は、
『見た目はクラシック柄』だけど、
『モダンのスタート地点』でもある、
……という捉え方ができるわけですね。
こう見えて
▼『モダンのスタート地点』▼



ちなみにモリスは、
「産業革命はカス!」
「じゃあどうするか!」
「アンチ機械生産だな!」
「手仕事こそ最高だな!」
……というスタンスだったけど、

それに対してバウハウスは、
「産業革命はカス!」
「じゃあどうするか!」
「機械を使うのはアリとして!」
「機械で作る美しいデザインを考えよう!」
……というスタンスでのちに覇権になりましたよ。

だから最終的には、
庶民が安く楽しめるデザイン作りに成功したんや。

なので実は、
『モダンらしい発想』のスタート地点はモリスなんだけど、

いま一般的にイメージされている、
『いわゆるモダン製品』はモリスより後に確立されたんだよね。
▼参考▼

【そして世界へ】
『生活に必要なものこそ美しくあるべきだ、と考えたモリス。そのモリスが理想としたのが中世の職人たちの手仕事によって生まれる美しい生活空間の再現であった。』
『モリスのデザインは多くの人を惹きつけ、手工芸の革新を通して芸術を再生させるという「アーツ・アンド、クラフツ運動」となって、世界中に広まった。』
※※※
引用元
『ウィリアム・モリスの楽園へ』
p7より
【インテリアの歴史】:ウィリアム・モリスでした。
とってもおしゃれな
\ 『ウィリアム・モリス』 /




というわけでウィリアム・モリス!!

『クラシック風のおしゃれな壁紙♡』
みたいなイメージしかないと思うんだけど!!

思ってた思ってた。

実はあれは、
純正クラシックではなくて、

インテリアのカンブリア紀における、
『あえてのクラシック回帰』なのでした。
とってもおしゃれな
\ 『ウィリアム・モリス』 /




ですのでモリスの壁紙って、

『クラシックです!』といっても正解だし、
『モダンです!』といっても正解だという、
……ある意味ややこしい存在だったりしますよ。

混乱してる人多そうですな。

まあとはいえ、
『見た目はクラシック柄』なんだから、
『使い方としてもクラシック扱い』です。
とってもおしゃれな
\ 『ウィリアム・モリス』 /




ウィリアム・モリスは、
『モダンデザインの父』!!

なんて呼ばれてるので、
ホントややこしいのですが!!

そんな異名まで。

ですがあまり気にし過ぎず、

素直に『クラシック柄』として
使っていただけましたら幸いでございます。
とってもおしゃれな
\ 『ウィリアム・モリス』 /




ではでは!!
本日はこんなところで!!!

あいあい!!

モダン前夜!!
バウハウス前夜を駆け抜けた!!

偉人『ウィリアム・モリス氏』は~!!
おっさんが異世界に行ったら
▼ユートピアだった件▼


↑自作のラノベも書いてるよ。

カスの雑学を流し込むな。

あとなんかモリス氏、
めっちゃ怒ってオーバーヒートしちゃったときは、

『テーブルの端っこ』を
ガジガジ噛んでキレる癖があったらしい……。

そういうしょーもない逸話、
どこから仕入れてくるねん。
▼参考文献▼








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カーテンの生地を作ってましたけどモリスっぽい柄は描けませんでした!てか描けるか!
まあ、似た柄より本物を求められるんですけどね~
イチゴ泥棒って面白いタイトルですよねー