画像引用元:パブリックドメインQ様より
【カスの美術史】:おしゃれなモダンアートって何?
昔ながらの
\ 【クラシックアート】 /




人物バーン!!
偉大なる絵でーす!!
みたいな感じのやつばっかりじゃないですか。

ハイハイ、そうですね。

でも今みんなが思い浮かべる、
芸術的な絵画って、

『ゴッホのひまわり』とか、
『ピカソの変な絵』とか、
『意味わからん図形』とか、
……ぜんぜんベクトルが違うでしょ?
今っぽい
\ 【モダンアート】 /



アートの世界って、
『何があって』ああなっちゃったの?

難しい話はぜんぶスキップして、
要点だけライトに教えるやつまたやってください。

うおおおおおおお!!!
簡単に言いよるわ!!!

それけっきょく、
『難しい話』も調べなきゃいけないから大変なんだぞ!!
今日のお題は
▼【モダンアート】▼


というわけで本日は!!
【モダンアート】を覚えましょう!!

やってくれるんや。

複雑なアートの歴史から、
『インテリアと関係ある話』だけを抜き出した!!

カスの美術史始まるよ~!!

鵜呑みにしてはダメダメ!!
《関連記事》
【モダンアートの歴史①】:見たものを描いた『印象派』
クラシックアート
▼『人物バーン!』▼



人物バーンの絵が、
昔ながらの【クラシックアート】、

ベクトルの違う絵が、
まあまあ新しい【モダンアート】でございます。

絵画を大きく分けるとたった2種類!!

昔っぽいクラシックアートと、
今っぽいモダンアート!!

それそれ。

クラシックアートの時代は、
『リアリティのある』『架空の絵』を描くのが正義でしたね。
『リアリティのある』
▼『架空の絵』▼



それがいつ頃になって、
『モダンの時代』に変遷していったかというと、

インテリアの歴史と同じで、
産業革命の影響が大きくなった頃からでした。

ホ~そうなんや。

社会構造が変わって、
工業も発達して、
みんなビジネス思考になって、
リアリストばっかりになってきて、

「架空の世界なんてもう古いぜェ~!!」
「神様とか描いてる時代じゃねえよなァ~!!」
……と画家たちも思ったんですよね。
\ オワコンかも /




クラシックアートはもう古い。
……じゃあ何を描けばええんや?

そんな悩みを抱えていたときに、
『チューブ入りの絵の具』が発明されたんです。

おお、新技術!!

「架空のものにリアリティ足してる場合か!!」
「ワイが実際に見たものこそ描く意味あるやろ!!」

そう考えた画家たちは、
チューブ入り絵の具を持ってお外に出かけました。
\ いざ外へ /




この画家たちを、
『印象派』と呼びますよ。

印象派の有名なアーティストは、
『モネ』『ルノワール』『エドガー・ドガ』あたりですね。

エドガー・ドガって、
雪ノ下雪乃みたいなネーミングですな。

印象派は、
見たままの光景を描くことを重視しており、

だからこそ、
『神様や偉人』が出てこない、
『風景や街並み』のような題材を、
……好んで描きましたよ。
『お外モチーフ』
\ 大好き /




もともと、
クラシックアート時代の画家は、

『アトリエに』
『スケッチブックを持ち帰って』
……絵を仕上げていたのですが。

神様本人を見ながら描けないから、
自宅で想像しながら描くわけね。

でもそれだと、
窓から入るワンパターンな光ばかりを描きがちでした。

「右に光源がある設定で描くか~!」みたいな感じね。
『光源も』
\ 想像してたよ /


だけど印象派たちが、
実際にお外で絵を描いてみると、

現実の世界って、
「リアルタイムで光の当たり方が変化していくぞ?」
……と気付いたんですよね。

ホウホウ。

そんなら今この瞬間に、
ワシが見た風景そのままを描くべきやな!!

そのためにも、
『うつろいゆく今の光』をしっかり表現せな!!
『今の光』を
\ 捉えるよ /




印象派の画家たちは
そんな風に考えたので、

『アトリエの外』に出て、
『実際に見たモチーフ』を、
『明るい色合い』の光あふれる作風で描く、
……というアプローチになっていったんですね。

クラシックアートとは、
ぜんぜん違う考え方ですな!!

ロマン主義だとか
自然主義だとか、
バルビゾン派だとか、
細かいことをぜんぶ省略するならば!!

美術界がモダンデザインに進み始めた、
『最初の一歩』みたいなもんが印象派ですよ。

カスの美術史~!!!
▼参考文献▼

【チューブ入り絵の具】
“錫製押し出しチューブ入り絵の具の発明(1841年)。これは、画家たちに戸外制作という大きな変化を経験させます。”
“それまでの絵の具だと戸外では乾燥してしまうため、戸外では素描のみを行い、アトリエに帰ってから記憶を頼りに色彩を施していました。描く対象を目の前にして色塗りをすることはできなかったのです。“
“しかし、チューブ入り絵の具はそれを可能にしました。”
※※※
引用元
【西洋絵画の見方がわかる世界史入門】
第2章 近代(近代絵画)
p145~p146より
【モダンアートの歴史②:普遍を描いた『セザンヌ』
『印象派』
\ ステキやん /




ただちょっとね。
印象派ってポヤポヤした画風だけど、

あれはようするに、
『光まで含めて』
『見たまんまを描いた』
『限界までリアリティのある』
……作品なんですよ。

印象派のあれって究極のリアルなんや!!

だけどちょうどこの頃に、
カメラ・写真が普及しましてな。

『今この瞬間の』
『究極のリアルを切り取る』
というのはカメラの方が得意だったんですよね。
\ なんぞコレ /




そのため、

「カメラがあるこの時代に、」
「ホンマに印象派が絵画のゴールでええんか?」
……という疑問が生まれることになります。

うおおおおお、死活問題!!

ここからがモダンアートの第二段階で、

このとき活躍したアーティストたちを、
『後期印象派』と呼びますよ。
ニューウェーブ
\ 『後期印象派』 /




後期印象派の有名人は、
『ゴッホ』『ゴーギャン』『セザンヌ』あたり。

現代のインテリア事情に、
いちばん大きな影響を残したのはセザンヌだと思います。

ゴッホじゃないんや!?

セザンヌ舐めんなよ。

僕が学生の頃、
初めて模写したアートはセザンヌだったんだぞ。

関係ないけど?
独特の画風
▼『セザンヌ』▼



セザンヌは考えました。

リンゴを描いたとして、
その絵は本当にリンゴを描いたことになるんけ?

先生の偉人モノマネ、
ぜんぶ関西人なんだよな……。

『ワシが見たリンゴ』は、
『ワシが見たリンゴ』でしかないんや。

世界中の誰にとっても共感できる、
永遠のリンゴ概念を描いてこそ、
……リンゴの本質に迫ってるんとちゃうか?
セザンヌは
▼『リンゴ』をたくさん描きました▼



そう!!!!

印象派は『今この瞬間のリンゴ』を描いたけど、
セザンヌは『普遍のリンゴ概念』を描こうとしたんです。

インターナショナルリンゴ概念!!

そんなセザンヌが、
実際にやったのがデザインの抽象化です。

『遠近感』とか『立体感』はいらん!!
『リンゴといえば赤』という極端な色使いだ!!
『リンゴといえば丸』という大胆な簡略化だ!!
……みたいな感じでリンゴを解体&再構築したんですね。

リアルに描くと『目の前のリンゴ個体』になるけど、
記号化するほど『普遍のリンゴ概念』になるってことね。
ワシの目の前にある
▼『世界にただ1つのリンゴ』▼


リアル調のアートは
▼『ただ1つのリンゴ』を描いてしまう▼

記号化されてると
▼『普遍のリンゴ概念』になる▼


セザンヌのリンゴは
▼『抽象化・記号化』を意識してる▼

リンゴ以外でも
▼『記号化』が見られるセザンヌ▼


セザンヌの絵が、
なんかゴツゴツしてる画風なのは、

対象のモチーフを、
幾何学デザインに抽象化する実験みたいな側面もありましたよ。

じゃあセザンヌの絵画って、
抽象画の赤ちゃんみたいなもんやんけ!!

『ピカソ』って有名でしょ。
ラクガキみたいな変な絵を描いた人。

あれもセザンヌの進化先というか、
スキルツリーとしては同じ系譜なんですよ。

そうなの!?
\ ピカソさん……? /




ピカソは考えました。
……リンゴって本質的には三次元やぞ?

どうやったら、
『二次元のキャンバス』に、
『三次元のリンゴ』を描けるんや?

フムフム?

ピカソが出した結論は、
『展開図』とか『三面図』を描くことでした。

ようするに、
『ペーパークラフトの組み立て前』を描いたんですよ。
描きたい
▼『モチーフ』を……▼


幾何学的に
▼『抽象化』して……▼




キャンバスの上で
▼『展開図』を再構築する▼



『正面図』だったり、
『側面図』だったり、
いろんな角度から見たモチーフをいっぺんに描くことで、

二次元のキャンバスの中に、
三次元のモチーフの本質を、
……あらわすことができると考えたわけです。

だからピカソって、
あんなわけわからん絵になったんや!!

これこそが『キュビズム』!!

アート永遠の課題、
平面にどうやって三次元の世界を描くかの結論の一つですね。
『いろんな角度』を
▼キャンバスに再構築する▼




わけわからん絵だけど、
そこに至る過程は知的なのがオモロイですな。

リンゴの要素を分解して、
『赤い・丸い』みたいに再構築をしたのがセザンヌ、

リンゴの要素を分解して、
『正面図・側面図』みたいに再構築したのがピカソね。

モチーフの本質に迫ろうとして、
『普遍的なリンゴ』を模索したのがセザンヌ。

モチーフの本質に迫ろうとして、
『三次元のリンゴ』を模索したのがピカソなのね。
▼参考文献▼

【印象派から離れたセザンヌ】
“セザンヌは七七年の第三回展にも出品したが、グループから遠ざかっている。印象派の面々は、それぞれに独自の道を模索していったのである。”
(中略)
“「自然を模写してはいけない。自然を解き明かすことだ」といい続け、印象派の様式を超えてものの本質に迫っていく。”
“自然から受ける感動をもとに、形と色の新しい構造を追求。やがてその作風はピカソやマティス、ブラックらのキューヴィズム、フォーヴィズムに連なっていくのだ。”
※※※
引用元
【モネとセザンヌ】
はじめに 光と色彩の探究者たち
p8~p9より
【モダンアートの歴史③】:色彩と線を描いた『抽象絵画』
『見たまま』を追求した
▼印象派▼



『モチーフの本質』に
▼踏み込んだセザンヌ▼



『印象派』が活躍して!!
『後期印象派』などを経て!!

ついにアート界は、
『ガチの抽象絵画』にたどり着くことになります。

うおおおお!!! 抽象絵画!!!

これぞモダンアートの最終段階!!

先人がやってきた『抽象化』を、
めっちゃ極めたのがカンディンスキーという人物です。
カンディンスキーの
▼『抽象絵画』▼


セザンヌやピカソは、
『現実の本質』を突き詰めた結果、
『現実とは違うデザイン』になっていったでしょ?

うむりうむり。

そこでカンディンスキーは閃きました。

『現実離れ』しても作品として成立するのなら、
『そもそも現実じゃないもの』を描いてもOKなのでは?

ダメだって!!!!
\ 心のままに /


その結果カンディンスキーは、

『モチーフは実在しないけど』
『なんか良い感じの線と色彩』
……をアート作品にするようになったのです。

よくわからんアートが流行ってるの、
この人のせいやんけ!!
いいカンジに見える
\ 『構図や色彩』に気を付けたよ /


抽象画家としては、
『モンドリアン』も有名ですね。

知らん知らん、誰よその人?

カンディンスキーは、
『目に見えるもの』の抽象化を経て、
『目に見えないもの』を描くようになった人物ですが、

モンドリアンは、
『目に見えるもの』を、
『究極まで単純化』したら、
……どうなるのかを探求した人物です。
『デザインの本質』は
\ どこなんだ /




モンドリアンは、
最終的にはこう結論付けました。

色は『赤・青・黄』のみ!!
無彩色は『白・黒・灰』のみ!!
直線は『水平線・垂直線』のみ!!
これこそが『根源デザイン』であり!!
ここから生まれる均衡こそが最も純粋な美ではないかね!!

それって、
バウハウスのモダニズムと同じ結論じゃない?

『同じ結論』というか、
『同じ人物の結論』です。

バウハウスは抽象画アーティストを参考にしてるし、
バウハウスマイスターにも抽象画アーティストがいるよ。

そうなの!?
これこそが
\ 『もっとも純粋な美』 /




抽象絵画の有名人は、
『カンディンスキー』『モンドリアン』『パウル・クレー』あたり。

全員が何らかの形で、
バウハウスと交流・関係があったんですよ。

全員!?

産業革命の影響で、
チープな工業製品だらけになったから、
デザインをゼロから考え直してみましょう、
……というのがモダニズム運動です。

いろんな試行錯誤を経て、
最終的にバウハウスが設立されたのですが!!
これこそが
\ 『もっとも純粋な美』 /




『芸術』を作る人と、
『工業製品』を作る人との垣根を取っ払いましょう!!

『芸術家』も『職人』も一つ屋根の下で学びましょう!!
……というのがバウハウスの方針でした。

聞いたことがあるような無いような。

だからバウハウスは、
純粋芸術のアーティストをマイスターとして招いたし、

『根源デザインとは何か』という結論も、
抽象絵画のアーティストたちと一緒なのですよ。

美術史とインテリア史って、
そんなにカンペキに合流したんや。
\ モダンスタイル /



▼参考文献▼

【悪いのはカンディンスキー】
“彼はわけのわからない絵を描こうとした最初の画家だった。抽象的、あるいは非具象的な絵が嫌いだとしたら、それは私のせいじゃない。悪いのはカンディンスキーである。”
“退屈で古臭い主題を捨て、形態と色調と色彩だけを用いて表現したいものを表現しようとする時代がやってきたと彼は考えたのである。”
※※※
引用元
【これならわかるアートの歴史】
第31章 キレイな絵はもうたくさん
p204より
【カスの美術史】:気楽にアートを楽しんでね。
おしゃれな
\ 『モダンアート』 /




ということで!!
駆け足でしたがモダンアートってこんな感じです!!

印象派のような、
『見たまんま』を描いた絵画!!
後期印象派のような、
『見て考えたこと』を描いた絵画!!
カンディンスキーのような、
『何も見てなくてもいい』という抽象絵画!!
……これら全部をモダンアート(近代美術)といいますよ。

『モダンの芽』が生えたときから、
『モダニズムの完成』までの期間がモダンアートやね。

ですです!!
おしゃれな
\ 『モダンアート』 /




クラシックアートの特徴は、
『宗教モチーフ』ばっかりで、
『具体的な人物画』がメインで、
『黒くて薄暗い』ことでした。

モダンアートの特徴は、
『宗教と関係ない』
『自由なモチーフが』
『明るい色合いで』
……描かれていることになりますよ。

お外での作画とか、
抽象化の影響とかで、
メリハリが効いた明るい絵が多いんですな。

クラシックアートの、
『暗くなるテクニック』も使わなくていいしね。
おしゃれな
\ 『モダンアート』 /




掴みどころのない特徴に感じるかもだけど、
『権威から脱却した』『明るい画風』と捉えれば、

モダンアート同士もちゃんと似ていることが多いし、
モダンなインテリアデザインの特徴とも一致してますよ。

なるほどね~。

まあ~~!!
カテゴライズを細かく分類するならば!!

バウハウスと関係の深い、
ガチ抽象絵画だけを『モダニズムのアート』と捉えてもいいんだけど!!
おしゃれな
\ 『モダンアート』 /




広義で考えるなら、
印象派の風景画みたいなアートだって、

『モダンのスタート地点』と見ることもできるし、
『モダンかクラシックかでいったらモダン側』と見ることもできるわけでね。

ほいほい。

だので、
あえてユルく言いますと、

印象派も、
後期印象派も、
抽象絵画もぜんぶ、
『歴史的にはモダン寄り』のアートですよ。

雑な区分だな~!!
おしゃれな
\ 『モダンアート』 /




そもそもイマドキ、
『クラシックアート』なんてあんまりないのよ。

それはそう。

自宅のリビングに、
『キリスト教』の宗教画とか、
『ナポレオン』の肖像画とか、
……そんなの飾る人ほとんどいないから!!

基本的に良い感じのアートは、
ぜんぶモダンっぽいと考えても大失敗はしないよ。

カスの美術史!!!!!
\ じゃあの /



▼参考文献▼












▼参考コラム▼

イロハニアート様
【西洋美術史を流れで学ぶ】シリーズ
ライター:ジュウ・ショ様
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昔の絵画って、
『神様の名シーン』とか、
『当主様の肖像画』みたいな、