【①重さの錯覚】【②『黒』の本当の使い方】：一人暮らしの《賃貸ワンルーム》インテリアにも効果的｜『収縮色』『膨張色』

フーッ、なんとか魔物を倒しましたね。

それではお話の続きです。（※前回）

カジマグのレベルが上がった！

最大FP(ファニチャー・ポイント）が、2あがった！

これでまたインテリアマンとして、より強く戦えます。

家具のことを、英語で【furniture（ファニチャー）】と言います。

『なんちゃらファニチャー』みたいな名前のお店があったら、そこ家具屋さんですんで。

気が向いたら立ち寄ってみてくださいね。

さて、【色】の知識の応用編です。

無理に覚えなくても大丈夫だけど、

知っておくとライバルに一歩リードできる的なアレのやつです。

してます、してます。

前回のお話は、

①暗い色（収縮色）は、小さく見えますよ。

②明るい色（膨張色）は、大きく見えますよ。

という内容でした。

そうそう。

でもこれ。

ぶっちゃけ、あんまり納得してないでしょ？

【暗い色の家具を選べば、狭苦しく感じないよ！】

……という部分の話です。

正直に言ってごらんなさい。

『暗い家具で揃えた部屋って、オシャレとは限らなくね？』

『なんか居心地悪くね？』

って、深層意識では考えたでしょ。

今日はそのモヤモヤを解消しましょう！！

僕は雑誌とか読んで、いっつもモヤモヤしてたんだ！！

まず大前提。

【黒は収縮色で、小さく見える】

……この法則自体に嘘はありません。信じて大丈夫。

例えを追加しておきましょうか。

囲碁で使う【碁石（ごいし）】ってあるでしょ。白と黒のコマ。

あれも、盤上で同じサイズに見えるように黒だけちょっと大きく作ってあるんですよ。

黒は収縮色なので、実際よりも小さく見えちゃうので。

ほんでね。

とはいえ、これはあくまで【サイズの】錯覚効果なんですよ。

暗い色のものを、ヒトがどう感じるか。

明るい色のものを、ヒトがどう感じるか。

そういった、『心理の錯覚効果』があります。

ずばり、

【明るい色ほど軽く感じられる】

【暗い色ほど重たく感じられる】

ということなんですよ！

膨張色と収縮色は『サイズ』のお話。

センチメートルの錯覚です。

で、今回は『重さ』のお話。

グラムの錯覚なんですよね。

変わりません。

ですが、インテリアというのは『住んでいる人間のために』存在するんです。

住んでる人間が感じる以上、これも計算に入れたほうが快適な住生活をデザインできます。

ダンボールって、普通は茶色でしょ？

でも、引越し業者さんが使ってるダンボールはたいてい白なんですよ。

これも、明るい色は軽く感じるという錯覚を利用して

【白いダンボールを採用することで、少しでも軽々と荷物を運ぼうぜ！】という工夫なんですよ。

日立公式のコラムでは、

【白を100とすると、黒の重さは187に感じられる】とされています。

それが大アリなんですよ。

人間の心理的には、『重さ』は、イコール『圧迫感』に感じられます。

そのとおり。困ったもんですねコリャまったく。

例のお写真。

現段階では納得できないかもしれませんが、これは良い例です。

家財は小さく見せたいけれど、暗色だと重苦しい印象が出てしまいかねない。

そこで、テーブルと椅子をフレーム状のデザインにしています。

視線が抜けることによって、軽い印象を確保してやってるわけですね。

気持ちはわかるけどヒステリー起こさないで！　順を追って説明するから！

さきほども触れましたが、重さの錯覚は【白が100】に対して【黒が187】。

基本的には

【暗色を重たく感じる効果】というのは非常に大きいと思ってください。

壁一面のデカイ棚とかを暗色にしてしまうと、

壮絶な圧迫感に襲われてしまいます。

ただし、ここが重要ポイントです。

【重そうに見えないものに、いくら掛け算しても重そうに見えない】

ゼロに何をかけてもゼロ。ハイこれだ。

とまあ、そういうことですね。

WEBで全話読めますけど、ぜひ紙の本も買いましょう。

僕は全２巻ちゃんと買いました。

最初から重そうに見えるものが、さらに重そうな色をしていると、

相乗効果でクソ重く見えてしまいます。

ですが、『一見して重さを感じない』もの。

具体的にはフレーム状のものなどが暗色だと、重さよりも収縮色の効果のほうが強く感じられます。

より具体的に表現するなら、【細さ】が際立ちます。

ここで【家具の3ヒモ理論】を思い出してみましょう。

でっかい家具は使いたい。

でも部屋は広々と感じたい。

……そういうときは、『目立つパーツが軽い印象の家具を選ぶ』というセオリーでした。

これに今回の件を応用します。

家具を暗色にして小さく見せたい。

でも、でっかい部分を暗色にすると重そうに見える。

……そういうときは、

『目立つパーツが暗色の家具を選ぶ』でイケないか検討してみるわけです。

イイ線いってます！！　もうちょい厳密に言ってやると、こう！

①家具の3ヒモ部分は、

　目立つのでフレームなどの軽い意匠にするのがセオリー。

②軽い意匠のパーツだけを暗色にすれば、

　圧迫感を増やさずに『フレームの細さを際立たせる収縮効果』だけを頂戴できる。

……くらいの感じですね！！

すぐにはピンとこないと思いますけれど、

少しずつ噛み砕いて、気長に自分のものにしてみてくださいませ！！

まとめます。

■重そうな印象のパーツを、重たい色にしたら圧迫感ヤバイよ！

■軽そうな印象のパーツは、重たい色にしても収縮効果の方が勝つよ！

■３ヒモ部分は、暗色に向いてるよ！

……こんな感じかな？

本来、一言でまとめられない内容だからこそ、

じっくりお話させていただいたので。

まあカンベンしてください。

ちなみに。

ここまでの長～い一連のメカニズムを、うちのブログを知らない方向けに実用レベルに簡略化してご説明しますと。

【黒くて細いアイアンを使った家具】は、

オシャレに見えやすいのでオススメですよとなります。

雑誌とかYoutubeとかで見かけるインテリア術は、

だいたい『まとめだけ』掲載してわかりやすい効果をアピールされてますけれど。

実際問題、細かく説明すると

こんなに長話になっちゃうんですよねーっっっ！！！！

ルルーシュおるやん？

前回、例に出したやつ。

人聞き悪いですよ。

彼も、今回のお話と同じ仕組みが成り立っています。

ルルーシュも、元から細いので『重たさよりも細さが際立った』という面があるのですよ。

逆に、同じ黒でも

『太みが強いので、収縮効果よりも重さが際立ってしまった例』も押さえておきましょう。

ご覧の通り、こちらの例ではスリムな印象はありません。

【重たさ】【暗さ】【陰鬱さ】【マッドサイエンティストみ】【深い絶望感】【消えないトラウマ】などなど。

諸々の負のイメージを喚起させるような、度し難い印象になってしまっています。

それでは並べましょう。

おやおや。

おやおやおやおや。

並べたかったんや！

ふぃー……。

今回の話題はややこしいので。

少しでも誤解を生まないようにと、ちょっと気合を入れて書こうと思ったんですよ。

普段は僕、健康に気をつかって『玄米』を食べてるんですけれど。

今日は『記事書いたらご褒美に白米を食べよう！』と思って、朝からお米炊いてたんですよね。

んでさっき。

『やっと記事書けたよー！』『おなかへったよー！』ってお鍋をパカッと開けてみたら。

……間違って玄米炊いてたんですよね。

その瞬間、一気に痩せましたよね。

何か。