【インテリアの基礎知識】:クラシックスタイルの亜種『ラスティック』とは?おしゃれの基本を覚えましょう!|【Rustic】

※画像引用元:One Kindesign様より

【インテリアの基礎知識】:ラスティックスタイルとは?

   

おしゃれな
\ 『ラスティック』スタイル /

画像引用元:One Kindesign様より
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ラスティック

……って言葉をときどき見かけるんですけど、

どうにも意味が掴めなくて。

『ラスティック』は、

読者さまを煙に巻きたいときによく使われる、

インテリア界特有の

『あいまい語録』ですからね。

    

『ラスティック』の
▼イメージです▼

画像引用元:One Kindesign様より
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……とはいえ『ラスティック』という言葉!!

本当の意味はすごく重要度が高いので

ちょっとスルーするわけにも参りません。

ホホー!! そうなのね!!

どうして『重要』なのに『曖昧』になっちゃうのか?

実はラスティックという言葉には、

『①ラスティックなスタイル』

『②ラスティックな素材』

……という2つの使い方があるんです。

   

めくるめく
\ 『ラスティック』の世界 /

画像引用元:One Kindesign様より
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本日は!!

クラシックの子概念ラスティックにつきまして!!

雰囲気だけでも覚えて帰ってくれ。

ヌ~~ン?

見当もつかん。

     

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画像引用元:One Kindesign様より

      

そもそも、

《rustic|ラスティック》という言葉を直訳しますと、

田舎風のくらいの意味合いになります。

インテリア用語っぽいですな。

ただコレ『田舎』なら何でも良いわけじゃなくて、

『クラシック時代の』

『エレガントじゃない部分』

……を指すニュアンスがある言葉なんです。

    

画像引用元:One Kindesign様より
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『クラシック』ってのは、

『クラシック時代全部』を包括する概念だから、

そもそもクラシックという言葉には、

『都会のスタイル』も『田舎のスタイル』も両方含まれてるんだけれど。

フムフム、そうでしたよね。

だけど『クラシック』という表現を使うときには、

ちょっと言葉のクセ的に、

貴族風というニュアンスを含むんですよね。

  

『特権階級』の家が
▼参考にされがちでした▼

画像引用元:House & Garden様より
画像引用元:House & Garden様より

     

でもそれだと、

クラシック時代の』『貴族っぽくない家を指すときに不便なので、

クラシックという大きな概念の中に、

ラスティックというミニ概念を設定すると便利なんですよ。

ほいほい、

『クラシック時代』と『ラスティック時代』が別々にあるんじゃなくて、

クラシックという大きな括りの中に、

『貴族風のクラシック』と『庶民風のラスティック』が混在してるわけね。

そうそう、

あくまでラスティックは『クラシックの一種』ね。

     

ラスティックは
▼『クラシック』の一種▼

画像引用元:One Kindesign様より
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具体的なイメージとしては、

ログハウスとかコテージみたいな家がラスティック的ですよ。

ああ、ハイハイ!!

『モダニズム以前』だけど『貴族の館』でもないやつ!!

ちょっとニュアンスは違うんだけど、

日本人が好きな言葉だと『カントリー風』とかを想像すれば、

『クラシック時代の』『貴族っぽくない家』

……という雰囲気が掴みやすいかな。

  

『カントリー風』の
▼イメージです▼

画像引用元:One Kindesign様より
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まとめますと、

まずクラシックの貴族趣味じゃない部分を『ラスティック』と呼び、

そのラスティックな要素で作るインテリアを、

①ラスティックなスタイルと表現しますよ。

ほいほい。

この場合のラスティックは、

『庶民風の・田舎風の』という意味ってことね。

そうそう!!

クラシックの中でも、

『貴族階級のお屋敷』ではなくて『平民階級の民家』的な位置付けがラスティックね。

             

【ラスティックとは?】:『自然のままで』『荒々しい』素材感

画像引用元:One Kindesign様より

      

さてラスティックというのは、

『田舎っぽさ』を指す言葉なわけですが、

では、

何がどうなっていたら『田舎らしい』のでしょうか?

ああ、そっかそっか!!

『田舎っぽい』はセンスに頼った感覚的な表現ですもんね!!

ラスティックという言葉が持つ、

もう一つの意味それは……、

自然そのままで』『表面が粗いさまです。

    

画像引用元:One Kindesign様より
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クラシックの時代、

貴族じゃないからって装飾しないわけではありません

庶民だって『伝統柄の装飾』を楽しむわけです、

おばあちゃん手編みのブランケットみたいなね。

ほいほい。

身分とは関係なく、

『装飾するほど素敵』って価値観は同じですもんね。

だけど限度があります。

  

地域性のある伝統柄で
▼『装飾する』のですが……▼

画像引用元:One Kindesign様より
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建材にはビッチリ『彫刻』して、

ソファは『柄物ファブリック』で包んで、

華やかな『ウォールペーパー』も壁一面に貼って、

そんなもん、

予算的にも身分的にもやりたくても出来るわけねえ!!

現代人と同じ悩み。

クラシックは基本的に『装飾を尊重』する文化ですが、

庶民層になるほど、

貴族階級から離れるほど、

装飾が減って『むき出しの素材』だらけになります。

      

画像引用元:One Kindesign様より
画像引用元:One Kindesign様より
画像引用元:One Kindesign様より

     

だけど、

家財ぜんぶは装飾できないからと言って、

『装飾されてないクラシック』は、

『すなわちモダニズム』……ではないでしょ

モダニズムは、

モダンの価値観をわざわざ演出しますもんね。

その通り!!

モダンスタイルは『モダンの価値観』あってこそのものです!!

『装飾されてないクラシック』は、

『装飾されてないクラシック』でしかないわけです!!

    

モダニズム
▼『ではありません』▼

画像引用元:One Kindesign様より
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産業革命より以前、

人々は『自然のままの素材』で家を作っておりましたが!!

これを装飾しなければ、

お部屋は『自然そのまま』の素材がむき出しになります。

ふむふむ。

このような出自の素材感、

『自然そのままで』『むき出し』なのが、

今回いちばん大事なキーワード、

②ラスティックな素材ですよ。

   

『ラスティックな』
▼素材感▼

画像引用元:One Kindesign様より
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加工が少なく

自然そのままの風合いを持ち

表面が粗いさま

……そんな素材をラスティックと呼ぶわけです。

ようするに、

モダニズムが大好きな『平滑性』の逆をあらわす概念ですね。

あ~~はいはい!!

よく加工されていて、

『均質で平滑』……じゃないのがラスティックな素材ね。

  

装飾しなくても
▼『情報量は多い』▼

画像引用元:One Kindesign様より
画像引用元:One Kindesign様より

    

モダニズムにも、

『素材そのもの』を楽しむ価値観はあるんだけれど……。

あれ? ラスティックとカブってる?

『地域性によらず安定して手に入る』

『金属・ガラス・セメント・合板のような』

『加工された人工材料の』

『平滑で均質な素材の美しさ』

……を良しとするのがモダニズムで、

『昔ながらの方法で採集した』

『木材・布・石・皮革のような』

『加工が少ない自然素材の』

『野性味があって荒々しい素材の美しさ』

……を良しとするのがラスティックですよ。

ほえ~~、

どっちも『素材の美しさ』を楽しんでるけど趣旨が違うのね。

   

モダニズム的な
▼『素材の美しさ』▼

画像引用元:アクタス公式様より

      

ラスティック的な
▼『素材の美しさ』▼

画像引用元:One Kindesign様より

      

改めてまとめますと、

ラスティックという言葉には2つの使い方があって、

『①ラスティックなスタイル』みたいに、

……庶民階級のおしゃれテイストを意味する場合と、

『②ラスティックな素材』みたいに、

……自然そのままの荒い素材感を意味する場合がありますよ。

混同して使われてそうだなあ……。

『①ラスティックなスタイル』では、

『②ラスティックな素材』をふんだんに使うから、

①②はそれぞれ混ざり合ってるので、

混同しても『半分くらいは合ってる』んですけどね。

    

画像引用元:One Kindesign様より
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ようするにラスティックってさ~、

『ナチュラル』のことじゃないの?

ピピーッ!!! イエローカード!!!

ナチュラルで括りたくなる気持ちはわかるけど!!

『ラスティック』という別概念として捉えて

厳しい~~!!!

またこんど解説するけど、

『安易なナチュラル』は誤解の元なんや……。

       

【インテリアの基礎知識】:ラスティックなおしゃれを楽しんで!!

画像引用元:One Kindesign様より
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というわけでラスティック!!

ちょっと独自解釈してますが、

言葉自体は海外にも実在するれっきとした『インテリア用語』です!!

じゃあ覚えるか~!!!

『クラシック時代の田舎みたいな家を実際に作るぞ』

……という方は少数派だと思いますが!!

ラスティックという概念自体は、

ほぼ全てのスタイルに関わってくる重要キーワードです。

     

画像引用元:One Kindesign様より
画像引用元:One Kindesign様より

    

現時点では、

「分かるような分からんような」みたいな感じだと思いますが!!

使っているうちに、

少しずつ『ピンとくる』ようになると思いますので!!!

へいへい、

あせらず「ほーんラスティックね」と思っておきます!!

まずは頭の片隅に、

ラスティックって言葉があるんやねと軽く刻んで頂けましたら幸いです。

    

『ラスティック』って言葉が
\ あるんやね /

画像引用元:One Kindesign様より

        

ではでは、本日はこんなところで!!

素敵なラスティック生活を~~!!!

……これから覚えていきましょう。

逃がしてくれない!!

    

【貴族と庶民】

 『貴族だけが金持ち』で『庶民はみんな貧乏』とは限らないのでご注意ください。

 貴族と庶民の違いは、お金ではなく『階級・身分』です。
 庶民がお金持ちになっても自動的に『貴族に進化』したりはしませんよ~!!

 身分の違いによって使用できる装飾の種類なども制限され、インテリアにも様々な差異が生まれました。予算の有無だけでなく、この装飾傾向の違いも『貴族らしさ』『庶民らしさ』に影響しますよ。

                 

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7件のコメント

ナチュラルに対する解説を今後するという話、俺出なきゃ見逃しちゃうね

気付いてしまわれましたか!!!!笑
ナチュラルはちょっとヒトコト言っておかないといけないので、そのうち話題にしたいな~と思っています!!!

いわゆる「ナチュラル系インテリア」とは「ナンカチガウ…」ってなりますもんね!
ナチュラルとの違いについては、解説をお待ちしています!

しかし、「何もしなくても情報量が多い」点などは、近年のナチュラル系というよりは、むしろインダストリアル系と近しいものを感じますね。
アメリカ文化のアウトドアを感じさせるものが多いからかしら?

またの更新を楽しみにしてます!

『「何もしなくても情報量が多い」点などは、近年のナチュラル系というよりは、むしろインダストリアル系と近しいものを感じますね。』

これ次回の話題です!!!!!!!
まだ言っちゃダメ~~!!!!!!!!!
最高の考察ありがとうございます!!!!!!笑

めっちゃ爆笑しちゃいました
次の記事の楽しみが倍になってお待ちしております!!

ラスティックいいですね!
モダンが苦手でクラシックに行きたい、インダストリアルもいいなぁって思ってましたが
ラスティックがやりたかったような気がしてきました

しかしラスティックは庶民的とは言え、今やろうとするとこれまたお金のかかりそうなスタイルですね

仰る通りで、ラスティックめっっっちゃお金かかります!!!
でも「あれも良いなあ」「これも良いなあ」と時間をかけて好みのスタイルを探すのもインテリアの醍醐味なので、そうやってじっくり『自分と相談』するのもとっても大切だと思います!!

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