【つっぱり棒で地震対策?】:無思考で『つっぱり棒』を使わずに『金具とネジ』の防災を見直そう!!|【耐震ビフォーアフター】

【地震と防災】:家具の転倒対策は『つっぱり棒』で大丈夫?

  

『つっぱり棒』で
▼地震対策してます▼

      

↑お部屋の本棚を、

つっぱり棒で固定してたんですけど、

地震をきっかけに確認してみたら、

けっこうゆるんじゃってたんですよね。

はいはい、よくある防災ですね。

地震が起きても家具が倒れないように、

『天井につっぱって固定する』対策をしていたと。

      

ゆるんで
\ ズレちゃってる /

      

でも『ゆるんだら』意味ないじゃないですか。

そもそも『ダサくて』気に入ってなかったし。

『ゆるまないつっぱり棒』とか、

『オシャレなつっぱり棒』とか、

『つっぱり棒をおしゃれに隠す方法』とか、

……何か良い案ないですかねえ~。

たいへん恐縮なのですが、

命に関わることなのであえて正直に言いますと、

つっぱり棒で防災すること自体が

あんまりオススメではないんですよね……。

嘘でしょ!?

   

本日の防災は
▼《L字金具とネジ》▼

   

本日は!!

金具とネジの地震対策!!

つっぱり棒以外の『家具固定』と、

一度はちゃんと向き合っておきましょう!!

……まあ、ワイは関係ないかな。

今回は『読まなくていい記事』ですわ。

そういう人こそが!!!

いちばん関係ある話題でございますよ!!!

ワハハ!!!!!

そんなワケあるはずないんだよなあ!!(※フラグ)

     

《関連記事》

【南海トラフ巨大地震】:防災の基礎知識

      

【防災の優先順位】:『家具の配置』『家具の固定』基本の考え方

   

    

『家具の転倒対策』ができるのは、

本当につっぱり棒だけなのでしょうか?

あらためて冷静に比較してみましょう!!

結構です。

ゆるんでたんでしょ、つっぱり棒!!

ぐっ!!!!

     

    

いざ地震が起きたとき、

『ケガしない対策』や『即死しない対策』としては、

まずは家屋が倒壊しないことが最優先でしたね。

ほいほい、

『避難バッグ』とか『保存食』とかも大切だけど、

そもそもからして、

『リスクの少ない土地』に住んだり、

『地震があっても壊れない家』に住むことの方が重要度が高いんでしたね。

そんでもって、

『そのステージ』を無事にクリアできたと仮定して、

じゃあ次は、

『おうちが倒壊しなくても』

『家具が倒れてきたら危険だから』

……どう対策しましょうかというお話になるわけですね。

    

家が無事でも
▼『家具が危ない』▼

       

まずは《最優先》から考えますと、

『倒れたら危ない家具』を、

そもそも置かないのが最強です。

……なるほど、

そこから教えてくれるんだ。

『家具を何も置かない』

『軽い家具を置く』

『小さい家具を置く』

『作り付け家具にする』

これがいちばんリスクを少なくできます。

暮らしに合っているなら積極的に採用しましょう。

     

『倒れる家具』がなければ
▼倒れません▼

     

そうはいっても難しい方は『次』へ。

『危ない家具』を使うのは仕方ないとして、

倒れたら危ない場所にそれを置かないようにすること。

はいはい、そうなるんだ。

一例ですが、

『ベッドのそばに家具を置かない』

『ガラス窓の隣に家具を置かない』

『避難するドアの近くに家具を置かない』

……などなどですね。

家具は『倒れても危なくない場所』にあれば、

安全とは言えないまでも危険度はグッと下がってくれます。

   

『危険な場所に』
▼家具を置かない▼

    

『危険な場所に』
▼家具を置かない▼

    

……で、

『置かないのもムリ』『良い位置に置くのもムリ』という駄々っ子は、

最後の手段として、

『家具の固定』という方法をとるわけですね。

そこに至るまでに、

いろいろ『段階』があるんですなあ~。

    

【防災の優先順位】:『L字金具』『粘着グッズ』『つっぱり棒』

     

どんな固定方法が
\ おすすめなの /

   

家具の固定方法!!

優先順位決定戦~~!!

1位:家具を『金具とネジ』で固定する。

2位:家具を『粘着グッズ』で固定する。

3位:家具を『つっぱり棒』で固定する。

つっぱり棒、なんで最下位やねん!!

つっぱり棒は、

『正しく使わないと』効果が出にくい家具固定なんだけど、

この『正しく』っていうのが、

けっこう厳しいんですよね……。

    

     

まずちょうどいい力でつっぱるべし。

弱すぎるとユルユルだし、強すぎると天井がへこみます。

そしてちょうどいい距離でつっぱるべし。

遠すぎると弱くなるし、近すぎると特殊なつっぱり棒が必要になります。

『なりゆきの力加減』で、

『なりゆきの距離』のまま突っ張ってました!!

   

これくらいの距離なら
▼『適切です』▼

    

ここまで天井が遠いと
▼『保持力あやしいです』▼

        

正しく使ったとしても、

『他の家具固定グッズ』と比べたら耐震能力は低めですしね。

天井ってほとんどの部分が『薄い板』だから、

強い力で押されると普通に貫通しますよ。

ぐぬぬ……!!

そもそも『家具を倒したくない』ときに、

どうしてつっぱろうと思うんですか。

『転びそうな子供』を助けるとき、

縦に押さえて止めるの非効率でしょ。

その例え適切?

   

天井は『薄い板』だから
▼つっぱるのに不向きです▼

    

そしてご存じのとおり、

つっぱり棒はどうしてもゆるみます

定期的な『締め直し』が必要ですが、

ズボラには不可能ですよね?

次こそは必ずや。

そこまでしっかりやったとして、

インテリア的な見た目も『あんな感じ』ですからね。

『家具の転倒対策』はたしかに大切だけど、

その方法としてつっぱり棒を選ぶメリットが少なすぎるんですよ。

   

定期的な『締め直し』も
▼必要です▼

   

ハイハーイ!!!!

『つっぱり棒』を使うメリットありま~~す!!!

壁に穴があかない!!

もう一歩踏み込んで、

壁に穴があかないメリットって何なのでしょう?

壁に穴があかないと、いったい何が嬉しいの?

壁に穴なんて禁忌に決まっとろうが!!

    

壁に穴を
\ あけてはダメ /

      

壁に穴がなかったら、

『見た目が良くて』『オシャレ』なんじゃい!!

『小さいネジ穴』よりも、

『つっぱり棒』の方がよっぽど見苦しいでしょ。

壁に穴がなかったら、

『賃貸物件の原状回復』をしなくていいんじゃい!!

つっぱり棒だって、

天井へこんだり』『跡が残ったり普通にするでしょ。

   

こんな小さい
▼『ネジ穴』よりも……▼

    

『つっぱり棒そのもの』の方が
▼目立ちますし▼

    

『つっぱり跡』が
▼付くこともあります▼

   

まとめるとつっぱり棒のメリットは、

天井をへこませたり跡を残したりせず

上手にキレイに使えた場合に限り

原状回復費がかからずに済む

……この一点に尽きるわけです。

ましてや、

『賃貸』ではない『持ち家』でつっぱり棒を選ぶ意味が分からない。

じゃあなんで『家具の固定』って、

つっぱり棒ばっかり広まってるのさ。

アフィリエイターが勧めやすいからや。

それだけじゃないだろ。

   

『粘着シール』の耐震グッズも
▼すごい跡つきます▼

   

【耐震ビフォーアフター】:『L字金具とネジ』で家具固定

        

     

というイメージなので、

こと『おしゃれと防災』に関して考えるのであれば……。

ぐぬぬ。

『高級オシャレ突っ張り棒を探す』とか、

『ダサいつっぱり棒を上手に隠す』とか、

……そんな苦労をするくらいなら、

『そもそもつっぱり棒を選ばない』選択肢の方が、

総メリットが大きいと僕は思うんですよね。

    

てっぺんを固定すれば
『目線からは見えない』ことも
▼多いです▼

   

論より証拠!!!

実際に金具とネジの地震対策をやってみましょう!!

……『持ち家』だし、いいよね?

先生が、作業を手伝ってくれるのなら。

じゃあやろう!!

一緒にコーナン行きましょう!!

   

コーナン
▼購入品です▼

    

こちらがコーナンで買ってきた『金具とネジ』です!!

合計1,500円くらい!!

早っ!! 安っ!!

こいつを使って、

読者様からも指摘されていた『危険な本棚』を、

いざ劇的ビフォーアフターです!!

  

『ベッドで寝てるとき』に
▼倒れてきたら危ない本棚▼

     

劇的ビフォーアフター
▼『ビフォー』▼

   

   

劇的ビフォーアフター
▼『アフター』▼

     

↑オラーッ!!

勢いがすごい!!

2時間くらいしか経ってないのに!!

『完成』してみてどうでしょう?

終わってみれば、

心配したほどは『抵抗感』ないでしょ?

         

そこまで『ダサい』と
▼毛嫌いしなくて良いのでは▼

   

実はそうなんですよね~~!!

思った以上に『見た目の抵抗感』が少ないし、

思った以上に、

『この家具は金具で固定されてるぞ』という安心感がすごいんですよね。

でしょ!?

初心者だし不器用だから、

よく見ると『ガッタガタ』だし、

てっぺんは面倒くさくて『側面ばっかり』固定したけど、

それでもびっくりするくらい頑丈だし、

想像した以上に『心配事を一つ解決した』という晴れやかな気分がありますわ。

  

実はガッタガタだけど
▼『インテリアの規模感』なら許せるかも▼

    

家具固定の中では、

『いちばん安くて』

『いちばん安全で』

『見た目も』一般的なイメージほど悪くない。

この貴重な選択肢を、

最初っから『検討から外す』のは本当にもったいない

正直、

『賃貸ならやむを得ない』という気持ちはまだ消えませんが、

持ち家なのに、

とりあえず『つっぱり棒』使ってたのはちょっと損した気分がありますね。

    

『壁に穴を開けない』という
▼前提を見直せば魅力あるはず▼

          

『どうしても無理』なことはもちろんあるだろうから、

『比較した上で』『どうしても敷金は出せない』

『比較した上で』『どうしても金具はダサいと感じる』

……という判断になること自体は全く構わないんだけど。

ういうい。

『金具とネジ』って抵抗ある人多いでしょうしね。

だけど頭ごなしに否定せずに、

なるべく検討のテーブルにはのせて頂けると嬉しいです。

     

ネジ穴を『埋めるパテ』も
▼普通に売ってますよ▼

     

家具の下敷きになって亡くなった方は、

原状回復費を払ってでも

壁にネジ打ちしておけばよかった

……って絶対思ったはずですもんね。

その通り!!

『賃貸だから無理』と決めつけるのではなく、

『本当に防災よりネジ穴が大事か?』

『本当に防災より敷金が大事か?』

……というところから検討スタートできると良いですね。

    

石膏ボードではなく
『木の柱』にネジ打ちたいので
▼センサーで探しましょう▼

【耐震にかかる費用】

 L字金具やネジは安いのですが、『電動ドリル』や『下地センサー』などの備品がない場合は追加購入もご検討くださいませ。

 下地はさいあく『コンコン叩けば』柱の位置を探れるのですが、電動ドライバーは正直欲しかったです。今回は『手持ちドライバー1本』で戦ったのですが、腕の筋肉がプルップルになって泣きそうでした。本棚ってお堅いのね。

       

【地震対策】:壁のネジ穴を『必要以上に』怖がらないで。

    

つっぱり棒は『ほどほど』に
▼頼りましょうね▼

     

というわけで!!

『つっぱり棒』もNGではないけど!!

『金具とネジ』も過小評価しないで欲しいな~というお話でした!!

ういうい!!

ただし!!

今ある『つっぱり棒』は無理して外さなくていいです!!

つっぱり棒を『使うな』という禁止ではなく、

次に改善するならどうしようという『防災の見直し』としてご参考にして頂けましたら幸いです!!

   

あわてて『代案なし』で
▼取り外さないでね▼

   

決して強制ではないけれど、

皆が思っているより壁に穴を開けるデメリットは少なくて

皆が思っているより壁に穴を開けるメリットは大きいよ

……という発想だけでも知って頂けると嬉しいですね。

人生の選択肢を『減らす強要』ではなく、

人生の選択肢を『増やす提案』ですな!!

『耐震性能』『予算配分』『おしゃれ』などなど!!

正しく比較して、

正しく採用して参りましょう!!

     

    

なお!!

余計なおせっかいで恐縮ですが!!

『ネジ打ち』は疲れたりめんどくさかったり、

心が折れそうになるポイントが所々にありますので!!

真実です。

よかったらご家族やお友達を誘って

『防災を手伝いあう日』みたいな予定を作り、

ガヤガヤ会話しながら作業して、

打ち上げに『おいしいご飯』でも食べるイベントみたいな感じにするのもオススメですよ。

愚痴れる相手がいると気が楽になるよね!!

       

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7件のコメント

カジマグ先生
まさかの防災記事量産で歓喜です✨

私は、防災の沼とインテリアの沼に片足ずつ突っ込んでいる者なので、うれしい限りです。

我が家では、防災とインテリアを仲良くするために
.生活雑貨は表に出さない
.低重心で低い家具
.お部屋にセーフティゾーンを作る
.最悪、飛んできても痛くない(壊れにくい)フィギュア(物)を飾る
という感じでがんばっています!
(もちろん、安全な場所の丈夫な家です)

いまは落ちてきても大丈夫そうな
おしゃれな照明を探し中です

余談ですが
我が家のフィギュア棚こと、ドローアラインさんは震度4〜5に耐えてくれました(カジマグ先生の記事を見て、これならと思って買ってよかったです(最悪倒れないように工夫していますが))

素敵な記事をありがとうございましたm(_ _)m
これからもあらゆる記事(動画)を楽しみにしています!

ありがとうございます~~!!!!!!!!
防災記事ほんとブログ的には超不利なので、少しでも楽しんで頂けましたらめちゃめちゃ報われます!!!!

そしてご自身でもしっかり対策されていて素晴らしい!!!

落ちてきても大丈夫な照明ですと、
インダストリアル系なら『アイアンの保護フレーム』があるものとか
北欧系なら『フワフワのカバー』があるものなど色々探しがいがあると思いますので、ぜひぜひお部屋に合わせたものをゲットなさってくださいませ!!

(ドローアライン+工夫で震度4〜5に耐えるの凄いです!!! 期待以上です~~!!!)

カジマグ先生

照明のアドバイスまでありがとうございます!
ようやくパルック的な照明から卒業できそうです

気温の変化が激しい季節ですので
どうぞお身体に気を付けてお過ごしくださいませ✨

ついつい掃除のしやすさを重視して、
背が高い家具もキャスター付のものばかり選んでましたが、防災対策しておかないと自分の命はもとより悩んで買ったインテリア、オタクグッズも成仏してしまう!
防災大事!

そうなんですよ!!!!!!
防災って『自分や家族』を守ることも大事だけど、コレクションみたいな『財産』を守ることにもつながるんですよね。

誰も言わないそもそも論に目からウロコが落ちる思いで拝見しています。

重箱の隅で恐縮ですが記事内で使ったビスが短いのが少し気になりました。
一般的に壁の石膏ボードは厚みが12.5mmのものが多いので金具の厚み2mmを入れると5mm程しか下地に刺さっていない事に…
石膏ボードの下地にビスを効かせるなら40mm以上あると安心だと思います。

アドバイスありがとうございます~~!!!!
仰る通り『40mmのビス』を使えば安心度はさらに高まると思います!!!

ちょ~っとブログ全体の方針として、
『80点の人を120点に伸ばす』のではなく『0点の人を80点に伸ばす』方向性で運営しておりまして、

ビスの尺を長くするのは若干ご提案しにくくはあるのですが、
(『電動ドリルの必須度が上がる』ことが普及率を下げる原因になりかねないことや、転倒モーメントを防げばOKな地震対策で下地に5mm固定できれば『無いよりは良い』効果は大きく期待できるであろうことなどを考えると、当ブログとしては初心者様の入り口のハードルをあまり上げたくない感覚はあるのですが)

それはそれとして『ビスは長い方が安全』というのも否定しようのない事実でございます!!!
僕では記事にしにくい部分を補足して下さってありがとうございます~~!!! いつか我々も防災を再検討することがあれば、もう一度長いビスを候補に入れて考えてみます!!!

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