【あの花で覚える：トンマナ】美少女フィギュアの『おしゃれな飾り方』｜オタクの趣味部屋インテリア・アニメグッズ

『アニメグッズ』や『美少女フィギュア』を

インテリアっぽくオシャレに飾りたい！！

なのに、

自分でやると何故か『痛部屋』になってしまう！！

その通り。

良かれと思って花とか置いたら、今度は『お供え』になるんですよね。

向上心はあるのに、

『どうやっていいのか分からない』アナタに贈る！！

インテリア業界のノウハウ《静物スタイリング》を学んで、

そのままオタ活に活かしちゃおうシリーズ第一弾でございます！！

本日は基本のキ、【トンマナ】のお話ですよ！！

最初にして超重要な基礎ルールになります！！

気を抜かずに参りましょう！！

なお、今回は学びを促進するために！！

先日10周年を迎えたばかりの名作アニメ、

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』を取り上げます！！

今回は、せっかくなので『めんま』のフィギュアも用意しました！！

あの花で新しいスタイリングを作って一緒に解説しますね。

正直者でヨシ。

なにはともあれ、

まずは『あの花スタイリング』をご用意します！！

いきなりトンマナの座学をされてもツマンナイでしょうから、

実物を見ながら覚えていきましょう！！

ではまず、

スタイリングの『モチーフ決め』から始めますよ！！！

わかってる！！！　わかってるから！！！

手っ取り早く

『映えるレイアウト術』を知りたい気持ちは分かります！！

だけど下準備はどうしても必要な要素なんです！！

『△構図』とか『群化の法則』とかも後でちゃんとやるから、

まずは手順を一緒に追って欲しいです！！

それでは、気を取り直して参りましょう！！

……僕を含め、オタクの皆様は

フィギュアを集めるときに『好みのタイプの娘』ばっかり買いがちです。

そこで、自分が持ってる『どんなフィギュアにでも当てはまる』ような

普遍的なテーマを主軸にしてしまうと、

毎回似たようなスタイリングばかりになってしまいます。

『青髪』と『ジト目』を

テーマにするのは危険ってことですよ……。

ですので、なるべく『作品独自の要素』をモチーフに据えて

スタイリングしてやるのがオススメでございます。

ということで！！

早速ですが出来上がったスタイリングをご用意しております！！

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』

《めんま》のフィギュアを使ったスタイリングです、どぞどぞ～。

こんな感じ。

発想の軸となる『モチーフ』を決めてスタイリングしたい。

だけど『ありがち』すぎると他とカブりそうでいやだ。

ということで今回は、

なるべく独自性が高い【あの花固有の要素】として……

↑《超平和バスターズの秘密基地》をモチーフに使ってみました。

もちろん、『このチョイスだけが正解』という意味では全くありません。

ですです！！

なるべく思考をトレースしたほうが

ご自宅で再現しやすいだろうと思って、全部口に出して言ってるだけですからね。

あ、惜しいけどちがいます。

実は今回、スタイリング全体に

『あの花愛をこめよう！』というコンセプトを設定しておりました。

↑前回の《けいおんスタイリング》は

クリスマス優先の組み立てをしましたので、

極端な話、

『けいおんのキャラじゃなくても成立する』スタイリングだったんですよ。

なので今回は逆に、

『あの花じゃないと成立しないスタイリング』にしようと決めてスタートしたんですよね。

しかーし。

コンセプトは、決めただけでは相手に伝わりません。

『どうやって伝えるか』というテクニックの一つがトンマナなんです。

最初に決めた、

《あの花愛》というコンセプト。

これを伝えるために『どんなルールで』スタイリングをするのか。

この自分なりの法則がトンマナです。

↑具体的に使ったアイテムとしては、

ぽっぽがよく乗ってたイメージから『バイク』。

周囲には私物から『秘密基地っぽい小道具類』をチョイス。

変じゃなくて、おしゃれ雑貨だもん。

↑『カメラ』は、別に物語上のキーアイテムってわけじゃないんですが、

作中でしょっちゅう

『写真』が印象的に登場していたので採用しました。

さっきダイソーで買ってきたオモチャです。

↑ハギレをかぶせただけですが『秘密基地っぽいテーブル』。

↑右端、フィギュアの台座に使ったクッキー缶も、

ちょうど持っていたので『ブルーの花柄』にしました。

↑壁掛けのファブリック類も、フンイキで表現。

ありもののハンカチの中から、

なるべく世界旅行を連想させるエキゾチックな柄を選んだだけですが。

↑あとは『山小屋感』『ログハウス感』を出すために

流木を多数配置しているんですけれど、

『沢のイメージ』に寄るとめんまに悪いなと思ったので、

なるべくドライタッチな素材感の小物や、なるべく文明的な明かりを添えて印象を遠ざけてます。

リレーションさせられそうな画像を探して、

ローソンで光沢プリントしただけです。印刷費120円。

ノートパソコンのモニターを背景にして

フィギュアを撮影するテクニックよく見かけるでしょ？

あれも良いんだけれど、

同じ画像でも『額装』してやるとグッとインテリアっぽくなるんですよね。

↑んで最後が『青いお花』。

セリアで売ってたフェルトの手芸用品です。

2袋買ったから220円。

そろそろ出費がかさんで参りました。

ともあれ、

ズラズラーっと色々な小道具を配置しているのですが。

アイテム選定のルールとして今回、

『①モチーフは秘密基地』『②キーカラーは忘れな草』……というトンマナを決めておりました。

トンマナというのは、

『トーン＆マナー』を略した言葉でして。

平たく言うと、

《世界観を伝える暗黙のフォーマット》のことなんです。

言葉で説明すると分かりにくいですが、

実生活では普段からたくさんのトーン＆マナーを経験しているはずですよ。

『クラフト紙にエンジの文字』なら無印良品。

『木製ボウルにワンプレート』ならびっくりドンキー。

『チャラい煽り文句』ならルーミーさんです。

↑こういうのが、

トーンとマナーの統一で伝える『暗黙の世界観』です。

もしもブランド名を伏せられていたとしても、

同じフォーマットで提供されたら『あ、○○かも！』って想像しちゃいますよね。

こういった企業さんに限らず、

トンマナはアニメとかゲームとかの世界でも広く活用されてますよ。

映像全体をわざと青に寄せる『メタルギアソリッド2』、

タイトル名を一定のルールで縛る『ハリー・ポッター』、

頭にヘイローが浮かべる『ブルーアーカイブ』。

これら全部、

『世界観を伝える暗黙のフォーマット』です。

『知らないキャラだけどたぶん東方だろう』とか、

『知らないキャラだけどたぶん艦これだろう』みたいなあの感覚は、

そのキャラクターがトンマナに沿ってデザインされていることを利用して、

無意識で『フォーマットから作品を逆算』してるわけですね。

いくらコンセプトを伝えたくても

『こんなコンセプトの作品なんです』と文章で説明するわけにはいきませんから、

統一された独自ルール……『トンマナ』を通して、

受け手自身に感じ取ってもらうことが大切なんですよ。

そして演出というのは、

連想ゲームをすれば無限に足し算できちゃうのですが、

やみくもに足し算すると、要素が多くなりすぎて

『けっきょく何を伝えたいのか』分からないビジュアルになってしまいがちです。

実はね。

建築の歴史で言うと『パチンコ屋』なんかが面白い例だったりするんですよ。

どこの経営者さんも『ウチだけド派手な建築にして目立ってやるぜ！』と

同じような足し算レースを続けたせいで、

派手な建築を見かけると

「よくあるありきたりなパチンコ屋だな」と感じるようになってしまったという。

息を吸うように毒を吐くな。

ともあれ。

ブランディングに限らずアニメに限らず建築に限らず、

デザインの世界で

『コンセプトを伝えるために』、

『説明ではなく』『過剰な足し算でもなく』

『抑制したトーンとマナー』で作品独自の世界観を演出する

……というのは非常に重要な技術なんですよ。

そう。

なので、あえて自分で『縛り』を作るんです。

今回の例で言うと、

『①モチーフは秘密基地』『②キーカラーは忘れな草』ですね。

そういうことなのです。

よく『テーマは重要』とか『主役アイテムを決めよう』とか言いますけれど、

『なんのために』テーマや主役アイテムが重要なのか

……という部分を深堀りすると、トンマナが関わってくるんですよ。

そうそ。

すぐに「ポエム」とか言ってバカにしちゃダメですよ。

↑今回は『①秘密基地モチーフ』として、

前述のとおり、秘密基地にありそうなものを色々とチョイス。

このチョイスの作業を『構成』と言いますがこれは覚えなくて大丈夫です。

↑そして『②キーカラーは忘れな草』。

忘れな草の『青』を使うこと自体もそうですが、

この色を引き立てるために補色のベージュ系・赤系をたくさん使いました。

前回の《けいおんスタイリング》のとき、

僕がチラッと言ってたことを覚えていますでしょうか。

『クリスマス』っぽくしたいけど、

わかりやすいツリーとかより『グレーやシャビーゴールド』で表現してみよう……みたいな。

あのときは同じクリスマスでも、記事内容の特性上、

『一歩先のオタクのクリスマスを提案したい』というコンセプトを考えていましたので、

ベーシックな『赤と緑』をふんだんに使うトーン＆マナーではなく、

ちょい上級者っぽい『グレーとシャビーゴールド』を推したトーン＆マナーで組み立てた……というわけですね。

まあ言葉で言うと難しく聞こえますが、

じっさいに頭の中でやってる動きは普通のことの組み合わせです。

遊びでやってるうちに、だんだんわかってくると思いますよ。

……以前、あなたのお部屋を整えたときは、

『有坂真白さんがヨメ』というトンマナ使ってますからね。

特にアニメやゲームに親しんでいる方なら、

『トンマナという概念そのもの』を理解するのが早いと思いますので、

難しく考えすぎずに、

まずは『いったんイメージしてから』スタイリングを始めてみる……という手順だけでも味わってみて頂けたらいいかなと思います。

というわけで！！

《静物スタイリング》のやり方第一弾！！

コンセプトを伝える《トンマナ》を考えよう！!

……のご紹介でしたーッ！！！

コンセプトもトンマナも『使う雑貨の高級さ』に関わらない概念です。

ブランド品を使わなくても活用できますので、

ぜひぜひ自宅のディスプレイでも試してみて下さいませ。

『けいおん』のときにもお話しましたが、

完全にゼロからスタイリング丸ごと作るのは超大変です。

ですが、

インテリア好きだから『ちょっと雑貨持ってる』、

オタクだから『ちょっとアニメグッズ持ってる』、

……みたいなブーストがあると一気に楽になりますんで。

お金をかければかけるほど良いスタイリングになる、とは限りませんので、

ご自身の財産をうまく活用できないか、

色々考えながら試行錯誤してみて下さいませ。

と、ここまで言っておいてナンですが。

先ほどもちょっと触れさせていただいた通り、

トンマナについて今はまだ100％理解できなくて大丈夫です。

ぶっちゃけ現時点では、

『言ってる意味は理解できるけどテキトーで大丈夫やろ』くらいの感じだと思います。

いくら言葉で説明されても、

自分で実際に体験してみないと分かりにくいと思うんですよね、トンマナの重要性……。

ただ、こうやって一度概念を聞いておくと、

いつか自分で辿り着いたときに「あ、これの話か！」って気づきやすくなるんです。

なので、今は分からなくてもいいから

『最初にそんな作業をやってるんだぁ～』ってことだけでも知っていただけると嬉しいです。

そういうことなのです。

ややこしい話でスタートしてごめんね、次はちゃんとレイアウトやるからね。

ともあれ。

トンマナは、

『決めなきゃスタイリングしてはいけない掟』じゃなくて、

『決めるとスタイリングをもっとおしゃれにできるテクニック』です。

『カンペキに全部順守しなきゃ！』と

気持ちが硬くなってしまうくらいなら、今はテキトーで構いませんので、

いつか将来、

スタイリングを『もっとオシャレにしたいのに』『壁が越えられない！』と感じたときに、

あらためてトンマナの重要さを振り返ってみて頂けたら幸いです。

ではでは、本日はこんなところで！！！

また《静物スタイリング》の記事でお会いしましょう！！

次回は《けいおんスタイリング》《あの花スタイリング》の両方を使って

具体的なレイアウトの解説をさせて頂く予定です！！

その意気やヨシ！！

それではステキな趣味部屋生活を！！　バイバイ！！