(引用元:TVアニメ『かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~』公式)
『かぐや様は告らせたい』からも貪欲にインテリアの知識を吸収するんだ!
ここインテリアブログですよ。
そういう相談はプライベートでやってください。
じゃあ後でLINEします。
やっぱ嫌だわそれ! 今言ってください!
というわけで!
本日は、恋するアニメ【かぐや様は告らせたい】のお話です!
閃きのタネは、インテリア誌だけに転がっているわけではありません!
アニメからも貪欲に知識を吸収してゆきましょう!
画面右下にdアニメストアのロゴが目立ってますけど。
便利ですよね、dアニメ。
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【かぐや様は告らせたい】裏ヒロイン『伊井野ミコ』ちゃんはここがすごい!
で、誰に恋したんですか。
伊井野ミコちゃんです。
了解です。
じゃ、早くインテリアの本題に入りましょうね。
何が良いって、まず顔が良い。
このブログもう嫌だ!
もちろん外見だけじゃなくて性格も良いですよね。
マジメで頑張り屋なのに、その頑張りのチューニングが周囲と合ってなくてスベっちゃう子ってキュンとしますよね。
業が深いな。
ほんでこのオープニングの『ダディダディドゥ♪』のカットですよ。
わかります?
いつまで布教してるんですか。わかりませんて。
……わ・か・り・ま・す?
だからわかりませんて!
ウチの弟は『わかる』って言ってましたけど。
知らねえよ!?
お硬い性格だけど、付き合いは良いんですよねミコちゃん。
付き合いが良いと言うか、流されやすいんですよね。
いいですよね。
すごいステージで戦ってるな。
いやあ、
ミコちゃんの名シーンの話をガチでするとネタバレになっちゃうんですよね。
こんなブログでネタバレされたくないでしょ。
ああそれ、配慮やったんや……。
ちゃんと物語の中で名シーンに辿り着いて頂きたいので、
どうしても表面的な魅力しか語ることが出来ないのです。すまぬ。
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アニメ【かぐや様は告らせたい】から読み取るインテリア要素
さて!
「さて」の切替効果に期待しすぎですよ。
アニメ【かぐや様は告らせたい】を見ていて、なにか気付くことはありませんか?
インテリアの話ですよね?
うーん、どうだろ。……やっぱり秀知院学園の生徒会室ですかね。
何言ってんだ! ココだよ、ココ!
……。
………?
白銀会長の、【金の飾緒(きんのしょくしょ)】だよ!
↑これな!!
答えられる質問を振ってください。
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インテリア界の『金』の使い方とは|【悪趣味】なんじゃないの?
主人公、白銀御行会長のトレードマークでもある『金の飾緒』。
超おおざっぱに言うと、軍服につける『階級章』みたいなモノなんですけれど。
服飾の歴史から見た考察はファッションの専門家に任せましょう。
ウチは衣食住の『住』が専門ですので。
今回は【インテリアの視点から見た『金』の立ち位置】を考えて参りましょう!
インテリアで『金』って。
え、超悪趣味な話題ですか?
やっぱそーいうイメージですよねー。
金の屏風とか、黄金のシャンデリアみたいな。
昔の人って、こういう悪趣味な装飾が大好きですよね。
んん?
よくわかんないけど、これって思いっきりプレッシャーなんじゃないですか?
- お部屋の要素は『リラックスとプレッシャーの割合を2:1にする』
- その『プレッシャー1』は、『個性』と『ハレ』で表現する。
よくぞ気づきました。
このテの豪華な装飾は、思いっきりプレッシャーになります。
クソデカプレッシャーです。
じゃあインテリアの基礎ルールに合ってないじゃん。
え、このルールってちょっと時代が変わるだけで通用しなくなっちゃうものなの?
その程度なの? そんな薄っぺらいロジックなの?
カジマグ先生はやくもオワコンなの?
あなたが明日死ぬとしても、私はもう助けてあげません。
かぐや様の名ゼリフ!!!!
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【かぐや様は告らせたい】そもそも『金』『金色』の捉え方自体が間違ってるんだ!
歴史の中で、金がもてはやされた理由は2つあります。
まず1つ。
昔のお部屋って、今と比べてものすごく薄暗かったんです。
昔は、蛍光灯とかLEDとか無かったですからね。
まともな照明に頼ることが出来ません。
油皿(あぶらざら)。
……ええと、『小皿の油に、ヒモを入れて火を付けるアレ』で明かりをとっていました。
時代劇に出てくるアレですね。
それそれ。
んでね。
まずアレは、ものすごく光量が弱い。
今で言う豆電球くらいの明るさしかありません。
そんなに暗かったんですか。
次に煤(すす)。
油に火をつけるとススが出ます。昔のおうちは、部屋中がススまみれで真っ黒でした。
なんかいちいち印象が暗いな……。
あ、けど。
それならたしかに、キラキラしたものに憧れそうな感じしますね。
それもあるんですけれど。
そもそも金が何故キラキラしているかと言うと、『光を反射するから』なわけです。
照明の明かり自体が弱い上に、壁がススけていていると、
部屋が薄暗すぎて『金』ってそんなにキラキラ光れないんですよね。
【漆塗り】なんかもそうなんですけれど。
こういうケバケバしい発色のものって、『薄暗い室内で、ぼんやりと視界に浮かび上がる』からこそ美しいんです。
こういったものたちを、蛍光灯で照らされたお部屋で鑑賞しながら
現代の感覚で「派手すぎるね」と評すると、ちょっと筋違いになってしまいかねません。
ほー。
明かりの関係で、金も漆も今よりプレッシャーが少なく見える環境だったのね。
いちおう。
僕が言ってるだけだと嘘くさいので、参考図書も引用しておきますね。
古えの工藝家がそれらの器に漆を塗り、蒔絵を画く時は、必ずそう云う暗い部屋を頭に置き、乏しい光りの中における効果を狙ったのに違いなく、金色を贅沢に使ったりしたのも、それが闇に浮かび出る工合や、燈火を反射する加減を考慮したものと察せられる。
谷崎潤一郎『陰翳礼讃』より引用
↑こちら、文豪・谷崎潤一郎先生の随筆【陰翳礼讃(いんえいらいさん)】の一節です。
無理に読まなくて大丈夫です。
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【かぐや様は告らせたい】今昔ドヤテリアの位置付けとは?|使い方から考える『金』の意味
それと、もう一つ別の見方があります。
そもそも金が生活空間で使われていたのはごく少量で、
金屏風みたいな大物は、『リラックスするための私室』よりも『お客さんを迎えるための応接室』に使用されていたという視点です。
お客さん? 友達とかじゃないですよね?
そのとおり。
日本で最も金の装飾が流行ったのは『桃山時代』。
豊臣秀吉が【黄金の茶室】を作った時代です。
ようするに戦国時代。
お客さんというのは、戦国武将が想定されています。
つまりはそういうことなのです。
その画像が適切かどうかはさておき。
ノンキなお茶会って感じじゃなさそうですね。
なんつったって戦国武将ですよ?
コーヒーでも淹れて、無印良品のバナナバウムなんかを食べている場合ではありませんでした。
どっから出てきたんだバナナバウム。
好きなんや。
でしょうね。
自分も戦国武将、相手も戦国武将。
来客の対応時、
けっして相手にナメられてはいけないマウントの取り合いが苛烈を極めていました。
俗っぽい単語選びやめてください。
つまり、
相手を威嚇するために『わざとプレッシャーに寄せていた』わけです。
え、じゃあそんな部屋を作っておいて、
普段はプレッシャーを我慢しながら生活するの?
昔の人だって、平常時はリラックスして暮らしたいのです。
ですので、【リラックス専用の別室】がありました。
【黒書院(くろしょいん)】というんですが。
この『黒』というのは、『質素な黒木』を使っている落ち着いた部屋くらいの意味合いです。
来客時はドヤっていても、プライベートな時間はリラックスして過ごしたい。
戦国武将だって、おうち時間に求めるものは同じだったんですよ。
親近感が湧くような、世知辛いような、複雑な気持ちです。
ここで、今度は別の引用です。
【ビジュアル解説 インテリアの歴史】という参考図書の中での一節なのですが。
”黒書院は「ケの場」として使うのが通例です。”
という記述があります。
あ、ちょっと勉強した【ハレとケ】の【ケ】ですね。
ハレが非日常で、ケが日常。
よいですねよいですね、そのとおりです。
- お部屋の要素は『リラックスとプレッシャーの割合を2:1にする』
- その『プレッシャー1』は、『個性』と『ハレ』で表現する。
黒書院は、普段づかいのためにわざと地味な木材を使ったお部屋なので、
【ケ(日常)】で間違いありません。
インテリアの基礎ルールともキチンと連動しておりますので、
ちゃんと時代を超えて通用するロジックなんだなあと、とてもよくわかりますね。
押し付けがましいな……。
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本日のおまとめです。|当ブログは伊井野ミコちゃんを応援しています。
というわけで!
そんなことより伊井野ミコちゃんの話しようぜ!
「バイトしようぜ!」みたいに言わないでください。
秒でまとめますよ!
『軍服の階級章』も、『金の屏風』も、
ようは『地位の違いを見せつけるための』マウント用です。
恋愛頭脳戦の勝者を目指す白銀会長が【金の飾緒】を身に着けているのは、
装飾の歴史から考えても非常にしっくりくる素敵なキャラデザだと言えましょう。
そういうの良いですよね。
すなわち。本日の記事を通して
『このブログは、伊井野ミコちゃんを応援しています』という意図が少しでも伝われば幸いです。
……。
伝わりました!
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かぐや様は『無料試し読み』部分のページだけで金の飾緒出てきますんで。
未読の方は、パラ読みだけでもぜひ。
金の飾緒を知らない方は、こんな最下部まで辿り着いてくれませんよ。
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実は少々、アニメのキャラクターに恋をしてしまいました。